2006-04-30

またしても雨の小菅

堀江被告が保釈される見通しになったので、27日は朝6時半には東京拘置所前に着いた。今回も天気が良くない。着いた頃には雨がぱらつき始めていた。あたりを見ると、やはり他の被告とは異なり、早朝なのに脚立の数が多い。前夜、保釈後に拘置所前で会見をすると聞いていたが、そのまま車が出ていってしまう可能性もゼロではないので、ひとまずいつもの場所に2段脚立を置いた。

前回(熊谷保釈時)雨で大変な思いをしたので、前日にノースフェースのレインコートを購入しておいたが、これが体力と気力の温存に役だった。多少高くても快適に長時間過ごせる方が大切だからだ。靴も前夜に撥水スプレーをかけまくったので、水がすぐには滲みてこない。カメラやバッグもビニール袋で覆ったため、雨の心配は不要だ。

昼ごろになると、そろそろ保釈決定の一報が来るかなと思ったが、まったく来ない。場が閉まる3時を過ぎても変化がないので、これはまた明日来なければならないのかなぁ、という空気になる。この段階でひとまず拘置所前の写真を電送して、現状を報じる記事が出た。

結局7時頃に決定の連絡が入り、ある意味一安心。最後まで会見がどうなるかが揺れたが、最終的には門内であいさつしておしまいという事に落ち着いた。中村→宮内→熊谷とスカシ撮りをやってきたので、堀江も同様に門から出た車内を撮って、「4部作」は完結となった。

2006-04-15

初のコラージュ作成

上場廃止に関するまとめ記事用に名刺の写真を撮った。撮ったはいいけど、なんか絵的に間延びしてしまうので、どうにかならないかなぁと考えていた所、ある人物のあるポーズの写真を思い出した。

試しに名刺の写真に重ねてみた所、結構バランスがとれた。前々からまとめ記事にはコラージュも使ってみたいと思っていたので、実用第一弾として出稿してみた。まだまだコラージュの出来は不満足だが、これからも挑戦していきたい。

2006-04-14

株価ボード

1月16日以降、大きな株価の動きがありそうな時は、証券会社前にある株価ボードを撮ってきた。最終週となる10日から13日までの4日間は、ずいぶん前からすべて写真を撮ろうと決めていた。後は何日目にどこで撮るかを決めるだけだった。

4/10 雨の中、東京駅八重洲口にある新光証券前で撮影。ここは株価ボードのほか、ニュースが流れる電光掲示板があるので、2パターン撮れる。雨で傘を差している人が行き交っていたので、電光掲示板を撮った方を使うことにした。

4/11 前日が八重洲口だったので、この日は丸の内にある三菱UFJ証券前で撮影。ここは終値以外も表示されるので若干わかりにくいが、なかなか4753が表示されるボードが無いので貴重な存在だった。見つけ出すまで苦労したけど。

4/12 再び八重洲口の新光証券前。今回は株価ボードにした。このボードも事件になった頃は4753を表示していなかったが、しばらくして表示されるようになった。ただ、表示位置がかなり下の方なので、かばんを持った人が来るのを待つことが多かった。やっぱり株価ボードを見ている人がいることを想起させる絵柄にしないと、単に株価ボードを撮っただけの写真になってしまうから、この辺はこだわってみた。

4/13 取引最終日は東証で撮ると決めていた。11日に別件で東証に来た際に、職員の人から13日は撮影用に「サービス」があるらしいと聞いていた。
当日朝電話すると、「サービス」の詳細を説明してくれた。通常は午後3時に場が閉まってから、東証内の電光掲示板は約2時間かけて全銘柄を表示するのだが、4753までは早送り、直前にスピードダウン、再度早送りと、終値を2回撮れるようにするというものだった。記事では2回目に撮ったものが2枚(株価だけの記事と、まとめ記事)使われたが、1回目に撮ったのが右上の写真だ。

これでしばらく別の問題企業が出てこない限り、個別の株価を撮ることはないだろう。あとは日経平均ぐらいだろうし。
しかし、なんで最近生放送を始めた人たちは取引最終日すら自分たちで取材しなかったんだろう。千人以上の株主が訴訟を起こすほどの大事件なんだから、東証なり街中で取材すべきなんじゃないかなぁと、人様のことながら考えてしまった。

2006-04-10

D2Hs→EOS-1D Mark II N 半年経過

2005年10月からEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)を使い始めてはや半年。
Mark II Nの長所や短所をまとめてみたい。

---長所---
・感度をISO100-1600のどこに設定しても問題ない画質
・天井バウンスでスピードライトを使っても色調が大きく崩れない
・オートホワイトバランスが概ね正確
・クロスセンサー以外のAFセンサーも結構正確
・ほぼレンズのオリジナル画角で使えるAPS-Hサイズのセンサー
・トリミングしても余裕のある800万画素
・意外と長持ちするニッケル水素電池
・構えやすいボディー
・アダプターを使えばNikonのレンズが使える

---短所---
・突如Err01が表示されて撮影不能になる(主に接点不良が原因)
・暗部ですぐに迷うAF
・AEがあまり信用できない(結局マニュアルしか使ってない)
・ISO感度、撮影可能枚数、撮影枚数のうち、2つしか液晶に表示できない
・スクリーンをEc-Sに替えないとピントのヤマがつかみにくいファインダー
・D2Hsと比較して長いレリーズタイムラグ
・縦位置写真の表示を「モニターでは横、PCでは縦」にできない
 (D2HsやEOS 30Dは可能)
・スピードライトを装着するアクセサリーシューが3か月経つと
 ガタガタになる
・ファインダーにゴミが入りやすい(D2Hsも同様の傾向あり)
・付属のストラップが肩から滑りやすい(NPSのストラップだと
 同じ服装でも滑りにくい)

結局、ホワイトバランスの安定性など、画質については文句はない。レンズのオリジナルの画角に近いAPS-HというセンサーサイズもAFエリアの分布も含めて使いやすい。
しかし、AEがNikonよりあてにならない事、暗い所でAFが使えない、接点不良のエラーが出やすいなど、画質以外の点ではD2Hsのほうが安心して使えるというのが感想。特にD2Hsも含むNikonのカメラではほとんど発生しない接点不良のエラーが頻発するのはどうかと思う。

レンズについても、EF70-200 IS/2.8とAF-S 70-200 VR/2.8Gを比較すると、Nikonのほうが操作しやすいし、画質も屋外で使っている分にはNikonのほうが良いと思う。昨今の何でもCanonが良くてNikonがダメと言う決めつけはいかがなものか。もし80-400がAF-S 80-400 VRII/4.5-5.6Gとかで出て、カメラ側のホワイトバランスの安定性が向上すれば、Nikonに戻した方が良いかもしれない。テレコンもNikonのほうが画質良いし。

画質以外のボディー側の信頼性が今後向上すると良いのだが、現状で売れている以上、改善を期待すると裏切られそうな予感がする。
NikonでもCanonでも良いが、D2HsのボディーにMark II Nの中身が入ったようなカメラが出てほしい。

1年後の感想はこちら

2006-04-06

雨の小菅は罰ゲーム並み

熊谷被告が保釈されそうだという事で、朝7時半に東京拘置所前へ行った。雨の中、すでに場所取りでテレビ各局が来ている割に、新聞・通信社はあまり来ていなかった。その後10時前にそれっぽい車が現れる。しかし1時間経っても出て来ないし、昼過ぎには一度出て行ってしまった。

車が拘置所に戻ってきて2時間ほど経った3時を過ぎると、熊谷被告を載せた車が出てきたが、ワイパーを動かしていないため、写真のとおりフロントガラスは水滴だらけ。顔が撮れるタイミングで撮ったのに、ぼやけてしまった。こういう姑息な手段を使うのは、被告が正当性を主張するにしても、後ろめたい事があるにしてもどうかと思う。世間を騒がせた人間としての説明責任を果たしていない。

結局8時間近く雨の中、カメラもカメラバッグも体も、すべてがズブ濡れの状態で出てくるのを待っていて、こういうセコい場面に出くわすとは。靴もズブ濡れで「ズブズブってこういう事なんだろうなぁ」と思ってしまった。雨もしんどかったが、風が冷たいのも追い打ちをかけた。いつ車が出てくるかわからないので、緊張しっぱなしだから精神的にもまいる。今後雨天時に張り込む場合は、こうした防寒対策も考慮しようと思う。

以外だったのはEOS-1D Mark II Nが2台とも雨で壊れなかった事。レンズ(24-70/f2.8と70-200/f2.8)やストロボ(580EX x2)も大丈夫だった。それでも次回からは防水対策は徹底しないと不安で仕方ない。特に今日は"小菅祭"の次に民主党代表選関係の取材が決まったから尚更だった。

その民主党関係の取材は菅直人と小沢一郎の会見。小沢の会見は一旦流れたが、菅の会見場所に着いたら急遽6時過ぎからやるという話が入ってきた。どちらの情報も知り合いから教えてもらった。ありがたい。再び菅の会見場所に戻って7時半から取材をして社に戻る。

なんとも長い一日であったが、車に乗った被告を撮る「スカシ撮り」は、今回成功した事で3戦3勝となった。心身ともにグッタリしたが、ベストは尽くせたので、良い一日でもあった。

2006-04-04

新東京タワー取材記

とうとう新タワーの「最終候補地」が決まった。この言葉はクセ者で、本当に建つかどうかはわからない。誘致側は「建設地」と断言してしまっているが...

31日の会見は放送事業者が開いた記者懇談会と、誘致側が開いた記者会見の2つで、共に出席できた。個人的には記者懇はNHK記者会に入っていないのでダメだろうと思っていたが、入れてもらえると聞いて一安心。いずれも色々な人の協力で取材できたようなもので、人付き合いの大切さを痛感した。

どちらの会場でも質問し、記事を書く上で必要な情報は得られた。記者懇では回答者がフジテレビの役員だったこともあり、会場が笑いに包まれた。記者会見では「最終候補地」と「建設地」の温度差を聞くと壇上から苦笑が。1年以上追ってきたネタなので、わからないことは会場で理解して書きたかったので、共に質問できたのは良かった。

4月に入り選にもれた候補地では誘致団体が解散したり、はたまた純粋な観光タワーの建設を目指したりさまざまだ。本当にすみだタワーが出来るかも含め、今後もこの話題を追っていきたいと思う。