2009-10-21

EOS-1D Mark IV発表

EOS-1D Mark IVが発表になったので、今朝この辺をまとめた記事「EOS-1D Mark IVは何が進化したのか」を出しました。

APS-Hの1600万画素、ISO12800までの常用感度(拡張は102400)など、ほぼ予想通りのスペックでした。
ただ、驚くような新機能も予想通りなかったので、画素数増と動画機能の追加以外は、"EOS-1D Mark III N"という印象です。

実際、昨日ベータ機ですが実機をさわった感じは、重さが少し増して構えた際のバランスが良くなったかなという印象以外は、外観も操作系もMark IIIでした。
Mark II Nからの乗り換えでは少々混乱があるかもしれないですが、Mark IIIからであればスムーズにスイッチできそうな感じです。

あとは、電池が変更になっていないものの、撮影可能枚数が微妙に減っているほか、明らかにコストダウンと言える場所が増えているのも特徴かもしれません。

・バッファーがフルになるまでの連続撮影可能枚数がMark IIIから減った
・測光モードと撮影モードが減った
・言語数が18言語から2言語に減った

記事には書きませんでしたが、2年前にMark IIIが発表された時も、Mark II NまでのEOS-1D系列と比べて、ずいぶんボタンなどの質感が落ちたなぁと感じたのですが、その辺は変わっていませんでした。50万以上するカメラなので残念ですけどね。

なお、キヤノンのウェブサイトでMark IVとIIIの比較表が見られるので、検討中の方はご覧になると良いと思います。

Mark IIIの呪縛を逃れるために数字を一つ上げたのかもしれませんが、コストダウンの件も合わせると、D3→D3Sのようにマイナーチェンジだと謳った方が得策なようにも感じました。

実機で撮る機会があれば、再度連載でも取り上げようと思います。

2009-10-17

新タワーの高さが634メートルに決定

東武鉄道と東武タワースカイツリーは16日、東京スカイツリーの高さを634メートルに決定したと発表しました。東京タワーに代わる首都圏の電波塔となる新タワーの高さは当初610メートルと発表されていましたが、世界各地で新タワーより高い建造物の計画が進む中、見直しを図ったということです。

アンテナなどを取り付けるゲイン塔部分を延ばして634メートルにするので、展望台は計画通り第一が350メートル、第二が450メートルのままです。つまり、一番高い展望台は08年にオープンした中国・上海の上海環球金融中心(上海ヒルズ)の474メートルよりも低いことになります。

私がライブドアのニュースセンター時代に出稿した記事「新タワーより高い上海ヒルズ展望台」(06.12.1掲載)の取材を東武にした際も、展望台よりも建物としての「高さ世界一」を目指すとしていたので、この位の変更は当初から検討していたようです。

634メートルは「むさし=武蔵」を指しているとのことですが、日本国内はまだしも、海外まで考えると東京タワーの倍となる666メートルの方が覚えやすいし、インパクトもあったんじゃないでしょうか。

なんとか「無冠の帝王」にはならずに済みそうですが、展望台の高さは計画通りなので今一歩な感じが漂ったままの開業になるんじゃないか、というのが今回の発表に対する個人的な感想です。

2009-10-16

EOS-1D Mark III後継はまもなく発表?

昨日「D3S発表でEOS-1D Mark III後継はどうなる?」という記事を出しました。D3SにAPS-Hに近い「1.2倍クロップ」が追加され、ますますEOS-1D系列からの乗り換えがしやすい作りになったわけですが、肝心なEOS-1D Mark IIIの後継はどうなのか、ということです。

いまだにEOS-1D Mark II Nが現役なことや、ニコンへの鞍替えが予想以上に進んだことからも、バンクーバー五輪までに後継機が出ないと本当にまずいのではと言われていました。

1Dユーザーを取り込む機能追加

EOS-1D系列のAPS-Hフォーマットは、適度に望遠が効くので報道やスポーツ分野に限ると評価されているフォーマットです。ただ、D3の普及以降は「フルサイズ機に1.3倍のクロップが付いた方がワイドが使いやすくていいなぁ」という声を聞くようになってきました。まさにD3Sはそんな仕様になったわけで、ワイドレンズを付けた時はフルサイズのまま、望遠側は1.2倍か1.5倍にするという使い方ができます。

D3Sはフルサイズが1210万画素、5:4が1000万画素、1.2倍が840万画素、1.5倍が514万画素です。1.2倍はちょうど良いですが、1.5倍はもうひと声という感じです。しかし、これが2400万画素時代になると、1.5倍でも約1000万画素になるので使い勝手のよい機能になると思います。

また、フルサイズだとサブミラーの関係でAFエリアが中央に寄りすぎてしまい、マニュアルでピントを合わせた方が早い場合もありますが、1.2倍ならファインダー内の適度な位置にAFエリアが来るので、AFだけを使ったフレーミングがしやすいというメリットもあります。

登場後もしばらく様子見?

さて、上述の記事に書いたように、かなり高い確率でまもなく後継機が発表になるようです。あの記事に書いた以外の情報もなくはないのですが、EOS-1D Mark IIやD3が出た時のような驚きにつながるものは今のところありません。

EOS-1D Mark IIIを使用中のベテランカメラマン氏と呑んだ際、「出るのは良いけど、また同じ目に遭うのもイヤだしなぁ」と、後継機の購入はしばらく様子を見たいと言っておられたのが印象的でした。

いまのEOS-1D系列は機能の進化ももちろんですが、確実に動いてくれる「信頼性」が一番求められている目玉機能なんじゃないかと感じます。

2009-10-01

連載「写真は引き算で考えよう」をはじめました

ひょんなことから写真の撮り方やカメラ選びの連載をやったらどうか、という話になり9月15日から始めました。最初は記事が少なかったので毎日書いていましたが、現在は平日掲載でやってます。

連載「写真は引き算で考えよう」

主な対象は写真を始めたばかりの人ですが、何も知らない人というよりは、ある程度カメラのこととかを調べていて、色々アドバイスをもらったけど自分にはどれが向いているのかわからないとか、そんな感じです。
例えば、ある人はSDカードは8GB必要だというけど、別の人には4GBで十分だと言われたけど、自分の場合はどっちなんだろうとか、最終判断をするお手伝いができればと思ってます。

撮り方についても、まずは自分で今までに撮った写真を見直して、それを良くすることから始めるという形式にしました。
というのも、自分で撮った写真をトリミングするだけでも随分印象が変わるし、なにより自分で撮ったものを編集したので、次回撮影する時に撮りたいイメージがしやすいのではないか、と考えたからです。

私のブログにはいまだにD2HsEOS-1D Mark II Nに関する情報を求めて訪れてくださる方がいるので、内容によっては連載でも取り上げようかなと考えてます。