練馬の1キロタワー、概要発表
デザインは松本零士氏、としまえんに計画
[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]
地上デジタル放送の発信拠点として計画されている新東京タワー(仮称)の誘致を推進する「東京ワールドタワー推進協議会」(奥山則男会長)は13日、東京都練馬区の遊園地「としまえん」内に計画している1000メートル級タワーの概要を発表した。
タワーの高さは1008メートル。現時点で世界一の高さを誇る、カナダのCNタワーの533メートルと比べ倍近い。地上350メートルと650メートルの高さに展望室を設ける予定で、敷地はとしまえんの用地約30万平方メートルのうち、タワーと周辺施設をあわせて2万平方メートルを計画。また、事業主体として菓子大手のロッテ(本社:東京都新宿区、重光武雄社長)に協力を要請したことも明らかにした。
同協議会は、練馬区内の商工会や体育、福祉、文化関係団体の会長や副会長が参加する「練馬八日会」を中心とする民間団体。タワーの高さのうち、8メートルは「練馬八日会」が由来。特別顧問に同区在住の漫画家・松本零士氏を迎え、タワーのデザインなどの協力を得ている。東京都豊島区のホテルメトロポリタンで行われた会見で、同協議会の山田忠義副会長は「世界一の高さだけではなく、環境に配慮したエコタワーを目指す」と意気込みを語った。
新タワーの建設予定地については、 2005年3月にNHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」が、「押上・業平橋駅周辺地区」を第1候補地に、さいたま新都心を第2候補地に選定している。また、現在地上デジタル放送の電波を送信している東京タワーを運営する日本電波塔も、タワーの全高を333メートルから 360メートルに改修する計画を放送事業者へ提案している。当初05年12月末を目途に建設地を決定する予定であったが、協議時間の不十分を理由に3月末まで延期している。
ライブドア・ニュースの取材に対し、ロッテ本社広報室は「協力要請を受けたが、具体的な内容はこれから」と話し、西武鉄道広報部は「としまえんの使用について要請があったのは事実。ただしタワー建設には自治体などの協力が不可欠で、建設する条件がすべて問題なければ検討を開始するが、現時点では検討まで至っていない」と語った。【了】
写真1:東京ワールドタワー推進協議会の特別顧問を務める漫画家・松本零士氏のデザイン画(提供:同協議会)
写真2:新タワーへの思いを語る松本零士氏(撮影:吉川忠行)
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初出:2006年03月13日18時33分 吉川忠行/ライブドア・ニュース
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