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2010-02-10

連載「写真は引き算で考えよう」が最終回

2009年9月から始めた連載「写真は引き算で考えよう」が今朝で最終回を迎えました。
100回載せたのでひとつの区切りという感じです。


最終回は「良い写真が撮れればそれでいい」です。
あれこれ理屈を言ったところで、良い写真が撮れなければ意味がない、というようなことです。
記事にも書きましたが、外国の通信社の場合、特にこの傾向が強くて、カメラの設定にしろ、撮り方にしろ、結果がすべてです。

連載を振り返ると、最初は極力“引き算”と内容を関連づけていましたが、毎回では無理があるので途中からあまり意識しなくなった気がします。
もう少しデジタル一眼レフの設定とかも取り上げようかと思いましたが、意外と書くことがあって途中からは扱わなくなってしまいました。
こうした部分は、今後このブログで載せていければと思います。

書いてきた内容は、上達するためのものというよりは、致命的な失敗をしないための方法とも言えます。
策士策に溺れるではないですが、撮り方ばかり考えて肝心の写真に悪影響が出ては意味がありません。

やはり、どんなときでも一枚撮る気持ちが大切で、その積み重ねで良い写真を会得していくのが一番良いのではないか。そんなことを最終回を迎えて感じました。

2009-11-14

D3とUltra Wide Heliar 12mm F5.6 SL Aspherical

Voigtlander Ultra Wide Heliar 12mm F5.6 SL Asphericalを、前回掲載のSuper Wide Heliar 15mmと同様、10月にD3と組み合わせて撮ってみました。

やはり周辺部の色にじみなどを考えると、取り付けも含めてあまり実用的ではありません。
ただ、私の持っているレンズは15mmよりは色にじみが少ないようです。


絞りF11、SS 2秒、ISO 200
RAWデータをCapture NX 2.2.0で現像
Photoshop CS4で長辺1024ピクセルにリサイズ

12mmという超広角故、タクシーがリムジンのように伸びてしまってます。
私は12mmも15mmもフジヤの投げ売りで買ったのでまぁいいやという感じですが、これから探して買うほどではないと思います。
どうしても12mmの画角が必要ならシグマの12-24mm F4.5-5.6のほうが実用的でしょう。
純正なら14mmまでになりますが、AF-S 14-24mm F2.8Gということです。

このレンズもミラーアップを要するので、D3への取り付けはメーカーの保証対象外です。
ミラーボックスを傷つけるなどボディやレンズにいかなる問題が生じても、私もメーカーも一切保証しませんのであしからず。

2009-11-08

D3とSuper Wide Heliar 15mm F4.5 SL Aspherical

10月にD3とVoigtlander Super Wide Heliar 15mm F4.5 SL Asphericalを組み合わせて撮りました。
以前にも何度か試し撮りをしましたが、色にじみなどを考えると取り付けも含めて実用的ではありません。

なお、D3にミラーアップを要するレンズの取り付けはメーカーの保証対象外です。
ミラーボックスを傷つけるなどボディやレンズにいかなる問題が生じても、私もメーカーも一切保証しませんのであしからず。


絞りF11、SS 2秒、ISO 200
RAWデータをCapture NX 2.2.0で現像
Photoshop CS4で長辺1024ピクセルにリサイズ

悪くもないけど、良くもないという感じでしょうか。
今ならおとなしくAF-S 14-24mm F2.8Gを使う方が良いように思います。

2009-10-16

EOS-1D Mark III後継はまもなく発表?

昨日「D3S発表でEOS-1D Mark III後継はどうなる?」という記事を出しました。D3SにAPS-Hに近い「1.2倍クロップ」が追加され、ますますEOS-1D系列からの乗り換えがしやすい作りになったわけですが、肝心なEOS-1D Mark IIIの後継はどうなのか、ということです。

いまだにEOS-1D Mark II Nが現役なことや、ニコンへの鞍替えが予想以上に進んだことからも、バンクーバー五輪までに後継機が出ないと本当にまずいのではと言われていました。

1Dユーザーを取り込む機能追加

EOS-1D系列のAPS-Hフォーマットは、適度に望遠が効くので報道やスポーツ分野に限ると評価されているフォーマットです。ただ、D3の普及以降は「フルサイズ機に1.3倍のクロップが付いた方がワイドが使いやすくていいなぁ」という声を聞くようになってきました。まさにD3Sはそんな仕様になったわけで、ワイドレンズを付けた時はフルサイズのまま、望遠側は1.2倍か1.5倍にするという使い方ができます。

D3Sはフルサイズが1210万画素、5:4が1000万画素、1.2倍が840万画素、1.5倍が514万画素です。1.2倍はちょうど良いですが、1.5倍はもうひと声という感じです。しかし、これが2400万画素時代になると、1.5倍でも約1000万画素になるので使い勝手のよい機能になると思います。

また、フルサイズだとサブミラーの関係でAFエリアが中央に寄りすぎてしまい、マニュアルでピントを合わせた方が早い場合もありますが、1.2倍ならファインダー内の適度な位置にAFエリアが来るので、AFだけを使ったフレーミングがしやすいというメリットもあります。

登場後もしばらく様子見?

さて、上述の記事に書いたように、かなり高い確率でまもなく後継機が発表になるようです。あの記事に書いた以外の情報もなくはないのですが、EOS-1D Mark IIやD3が出た時のような驚きにつながるものは今のところありません。

EOS-1D Mark IIIを使用中のベテランカメラマン氏と呑んだ際、「出るのは良いけど、また同じ目に遭うのもイヤだしなぁ」と、後継機の購入はしばらく様子を見たいと言っておられたのが印象的でした。

いまのEOS-1D系列は機能の進化ももちろんですが、確実に動いてくれる「信頼性」が一番求められている目玉機能なんじゃないかと感じます。

2009-10-01

連載「写真は引き算で考えよう」をはじめました

ひょんなことから写真の撮り方やカメラ選びの連載をやったらどうか、という話になり9月15日から始めました。最初は記事が少なかったので毎日書いていましたが、現在は平日掲載でやってます。

連載「写真は引き算で考えよう」

主な対象は写真を始めたばかりの人ですが、何も知らない人というよりは、ある程度カメラのこととかを調べていて、色々アドバイスをもらったけど自分にはどれが向いているのかわからないとか、そんな感じです。
例えば、ある人はSDカードは8GB必要だというけど、別の人には4GBで十分だと言われたけど、自分の場合はどっちなんだろうとか、最終判断をするお手伝いができればと思ってます。

撮り方についても、まずは自分で今までに撮った写真を見直して、それを良くすることから始めるという形式にしました。
というのも、自分で撮った写真をトリミングするだけでも随分印象が変わるし、なにより自分で撮ったものを編集したので、次回撮影する時に撮りたいイメージがしやすいのではないか、と考えたからです。

私のブログにはいまだにD2HsやEOS-1D Mark II Nに関する情報を求めて訪れてくださる方がいるので、内容によっては連載でも取り上げようかなと考えてます。

2008-12-06

SB-900導入から4カ月  

北京へ行く直前の7月の終わりにSB-900を導入して4カ月。11月に入ってファームウェアも5.02へアップデートが行われたので、これまでの感想をまとめてみます。(09.2.24追記あり)

良い点は発光部が大きくなったことと配光タイプの切替機能、電池4本でもチャージが速い点です。難点は全長(高さ)が大きくなったことと熱を持ちやすいこと、スイッチの形状でしょうか。

とにかくデカイけど配光タイプ切替は良いかも

小型だったSB-800(左)や平均的な大きさと言えるキヤノンの580EX(右)と比べても大きいです。
フィルム時代はSB-26を使っていたのですが、SB-28からはSB-800も含めて発光部が小さいせいか、どうも直射した場合はSB-26に比べて光が硬いような気がしていたので、発光部が大きくなったことは悪くないと思っています。
これでもう少し全長が短くなって580EX位の大きさなら良いのですが...

あとは配光タイプの切替機能がいいです。
切り替えは「スタンダード配光」に加えて「中央部重点配光」と「均質配光」があります。
「スタンダード」でもSB-800に比べて画面全体に光がまわりますが、「均質」にするとより周辺部への光のまわりが良かったです。
「中央部重点」は画面中心部へ重点的に光をまわすようで、スカシ撮りにはいいんじゃないかと思います。残念ながら最近はスカシをやる機会がなくて、実戦で使えてないです。

エネループ4本で最短2.3秒のチャージ

SB-900の最短発光間隔はエネループのようなニッケル水素充電池4本で約2.3秒です。
従来のSB-800は5本で約2.9秒だったので、4本単位で充電することを考えるとSB-900のほうが運用しやすいです。
また、外観もSB-800を乾電池5本で使用すると外側に出っ張りができてしまい、カメラバッグ内での収まりがよくないです。

北京へ行く際に導入したのは、タテに大きくなったとはいえ、収まりの良さと電池4本でのチャージの速さは決め手の一つになりました。

過熱防止センサーの搭載

高熱で発光部が壊れるのを防止するセンサーが搭載されるなど、580EX IIと似たような機能も搭載されています。
まぁ、設計はニコンやキヤノンでも、作っているのはパナソニック フォト・ライティングと言われているので、似たような機能が搭載されるのはあり得ることです。

SB-900を記者会見などで使っていると、天井バウンスをした場合に取材開始から45分くらいでセンサーが作動したことがありました。ほかにもさほど炊いてない状態でもセンサーが働くことがあったので修理に出しましたが異常ナシとのことでした。
この間に代替機として借りたものはファームウェアが5.02(修理に出したものは5.01)でしたが、こちらでは上記の症状は出なかったのでファームアップも関係しているのかもしれません。

ただ、発光部が熱くなるときは電池もかなり熱を持ちます。
発光間隔が短くなった分、負荷がかかっているようなので、バシバシ炊くときはおとなしく外部電源のSD-9を使った方がよさそうです。

電源スイッチの形状はこれでいいのか?

SB-900とSB-800、580EXと比較して一番気になったのは、電源スイッチの形状です。
カメラバッグの中で自然と電源が入っていたり、電源ON+ワイヤレスモード(REMOTE or MASTER)に切り替わっていることが結構ありました。使う前に確認するとはいえ、知らない間に電源が入ったりワイヤレスモードになっているのはちょっとどうかなと思います。
一番使いやすいのは、580EXのように電源スイッチとワイヤレスモードのスイッチが独立している配置です。これならワイヤレスモードのスイッチだけパーマセルなどテープで固定してしまえます。SB-900は「OFF→ON→REMOTE→MASTER」となっているので固定できません。

4カ月使ってみてSB-900の機能で大きさや背面のレイアウトは580EXというようなスピードライトが理想という感じでしょうか。

あとはF5など古いフィルムカメラでTTL調光を使う場合はSB-900は非対応なので、いまSB-800を持っていて古いカメラも使う人はその辺を考慮された方が良いと思います。

   ◆

09.2.24追記
このエントリーをご覧になった方で上述の「カメラバッグの中で自然と電源が入っていたり~」の部分が気になってSB-900の購入に踏み切れないという方がいらっしゃるようなので追記。
この現象はカメラバッグによって起きやすいものと気にならないものがあります。

---持ち運び編---
私が主に使うカメラバッグはDOMKE(ドンケ)の「J-1」と「F-3X」、Think Tank Photo(シンクタンクフォト)の「Urban Disguise 50(アーバンディスガイズ50)」です。
このうち、J-1とF-3Xの外側ポケットに入れた場合に電源が入りやすいです。
外側のポケットだと、電源スイッチ中央のロックボタンが押されてしまうのだと思います。
反面、Urban Disguise 50ではバッグ内に転がしている限りは自然に電源が入ることはありません。
ちなみにUrban Disguise 50は半年くらい使ってますが結構使いやすいので、そのうちエントリーを書こうと思います。

---撮影編---
持ち運び時はこんな感じなんですが、取材中にSB-900の電源を入れようとするとワイヤレスモードに突入してしまうことがあります。
ロックボタンを押すつもりがなくても、急いでいると丁度指がかかってしまうという感じでしょうか。

---まとめ---
というわけで、持ち運んでいるときと撮影時を分けてみましたが、結構扱い方には個人差があると思うので、できれば展示品で大きさと一緒に確認された方が良いと思います。


■関連リンク
SB-900(ニコン)
SB-900のファームウェア(ニコン)
SD-9(ニコン)
SB-800(ニコン)
580EX(キヤノン)

2008-10-17

Nikon Capture 4をWindows XP SP3にインストール

6月にLet's note CF-R4GのハードディスクをHGSTの160GB/5400rpmに換装しました。
OSはXP SP2からSP3へ変更して、RAW現像ソフトは主力機材がD3とD300になったこともあり、Lightroomだけにしました。先日、ふとD1HとD2Hs用に購入したNikon Capture 4(NC4)も入れようかと思ってインストールを始めたところ、XP SP3では手間取りました。

手順としては、NC4のバージョン4.1.0から最終版の4.4.2へアップデーターを実行するのですが、4.1.0にプロダクトキーを入力するために起動するとブルースクリーンになりました。
4.1.0が起動しないならと4.2.0のアップデーターを実行すると、アップデート中にブルースクリーンが……。
どうやら4.1.0のインストール後に「Nikon Capture 4 Driver Updater」をインストールするのがポイントのようです。
今回はその手順をまとめてみたいと思います。

アップデート手順

1. Nikon Capture 4.1.0をCD-ROMからインストール。インストール後に再起動。
2. 「Nikon Capture 4 Driver Updater」をインストール→再起動。
(Nikon Capture 4 Driver Updaterのダウンロードはこちら)
3. Nikon Capture 4.1.0を起動し、プロダクトキーを入力後、終了。
4. アップデーターでバージョン4.2.0へアップデート→再起動。
(Nikon Capture 4.2.0アップデーターはこちら)
5. バージョン4.4.2へアップデート→再起動。
(Nikon Capture 4.4.2アップデーターはこちら)

これでNikon Capture 4.4.2が使用できるはずです。
一応私の環境(Let's note CF-R4G / Windows XP SP3)では今のところ問題は発生していませんが、もうニコンも新しいOSのサポートをしていないので、ダメだったらあきらめるしかないでしょう。

上記の手順はあくまで4.1.0のCD-ROMからインストールした場合の手順です。
4.2.0からプロダクトキーの入力方法(というかキーの種類)が変更になったため、4.2.0以降のCD-ROMからインストールする場合は、ここまで手間取らないかもしれません。

2008-07-13

D3でAFが迷う件が解決

7月8日のエントリーでD3を使っていて「AFが迷う」という報告を書きましたが、10日に修理完了品を取りに行ったところ、原因は「AFセンサー面のゴミのため」とのことでした。処置として、AFセンサーの清掃とAF精度調整を行ったようです。

AFが迷う具体例としては、主にAF-S 70-200mm F2.8で記者会見などを取材している際に、目や鼻の周囲などコントラストが高い場所でAFをあわせようとしても、大ボケしてなかなかピントが合いませんでした。これはAF-S 300mm F2.8(VRなしの初代)でもたまに発生していました。

修理完了品でAFの作動テストを行った限りでは、問題は再発していません。ただ、現場では私以外にも似たような症状が起きたという人がいたので、本当に「AFセンサーの清掃とAF精度調整」だけで解決したのかや、まだほかにも問題があるのかはわかりません。自分のD3も含めて、もう少し様子を見てみようと思います。

2008-07-08

D3導入から4カ月

3月16日にD3を購入して4カ月。先にD300を購入していたので、設定などはここで得たものをほぼそのまま反映できました。

これで、2005年10月から2年5カ月続いたEOS-1D Mark II Nの生活は終わり、Nikonメインの生活が戻ってきました。D2HsからMark II Nに切り替えた時も書きましたが、画質を除けばD2Hsのほうが使いやすいという感想を抱き続けてきた自分には、D3は待ちに待った機材でした。

D300と比べると、またマルチセレクターの話ですが、中央にボタンが設けられたのでより使いやすくなりました。D2Hsの時は中央ボタンを使った操作がやりづらく、中央を押しているのに斜め上を押したと判断されたりすることがよくありましたが、これがなくなりました。

単焦点も復活

レンズはほぼ同時期に購入したAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDと、以前から使用しているAi AF-S Zoom-Nikkor ED 17-35mm F2.8D(IF)、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)が中心です。D300と共用でAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)も使っています。

あとは単焦点が復活です。フルサイズということで銀塩時代に買ったレンズや、D3導入を見越して買い始めたカール・ツァイスのZFレンズ(Distagon T * 2/35とMakro Planar T* 2/100)、フジヤカメラで投げ売り状態のフォクトレンダーのSLレンズ(12mm F5.6、15mm F4.5、90mm F3.5、180mm F4)なんかも状況に応じて使ってます。まぁ、ULTRA-WIDE HELIAR 12mmとSUPER WIDE-HELIAR 15mmの2本はミラーアップなので自己責任ですが、ちょこっと使った限りでは周辺に色収差?が出たりするのであまり実用的じゃないです。

→ULTRA-WIDE HELIAR 12mmで撮った写真を載せました(09.11.14)
→SUPER WIDE-HELIAR 15mmで撮った写真を載せました(09.11.8)

先月までいた会社は、なかなか取材に行けない会社でした。その割にAF-S 70-200mm F2.8は結構荷物になるので、どうにか軽くしたいなぁと思って買ったのがAPO-LANTHAR 180mm F4でした。最悪は18-200mmでDXクロップという手もありますが、これならフルサイズで望遠までカバーできます。

ワイド側がAF-S 17-35mm F2.8なのは、運用上このほうが前玉を気にせずに撮れるからです。
商品撮影など、機材を丁寧に取り回せる撮影ならばAF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G EDを使いたいですが、報道の現場の場合だとカメラをぶら下げたりするので、あの前玉だとレンズが気になってしまいます。なので、普通に使える17-35mmも新型が出てくれるとありがたいのですが。

D3の画質

基本的にはD300の時に書いたことと同じです。強いて言えば、高感度がISO 3200まで躊躇なく使えることでしょうか。ISO 6400もあきらかに「高感度に設定している」とわかる画になりますが、使えないものじゃないです。むしろ、クセを把握すれば使いやすいと思います。

ホワイトバランスもD300で設定した[オート]に対して常に[B1]への微調整をかけてますし、ピクチャーコントロールも[スタンダード]を基準に、

輪郭強調:1
コントラスト:-1
明るさ:-1
色の濃さ:0(デフォルトのまま)
色合い:0(デフォルトのまま)

とD300と同じカスタマイズをして使っています。

ただ、D300のところで書いた「等倍で見ると肌は解像しているけど、髪の毛を一本一本見るとやや解像しておらず、ノリで固めたみたいに見えることもあった」ということは、D3だとありません。この辺はフルサイズの余裕なのだと思います。

AFが迷う

D300では特段気にならなかったのですが、D3で人物の表情のアップをねらったりすると、目などコントラストがある部分でピントを合わせようとしても大ボケしてしまうことがあります。当然このときに使っているレンズはAF-S 70-200mm F2.8が多いので、レンズが原因かもと思いましたが、サービスで見てもらった限りではレンズは異常なしとのこと。現在D3本体を預かってもらっています。

確かにAF-S 300mm F2.8(初代)でも若干同じようなことがあったので、D3の問題のような気がします。他社の人からも同じような話を聞いたので、もしかしたら何らかの不具合があるのかもしれません。

→修理品が戻り、原因がわかりました(08.7.13)

マルチセレクターが効かなくなる

私は縦位置にするときに横位置のレリーズボタンに手をかけたまま下に来るように構えます。その状態でマルチセレクターの左ボタン(横位置で見た場合)を押しても効かないことがたまにあり、これも今AFと一緒に見てもらっています。

左ボタンが効かなくなると、右ボタンを押して循環で希望の位置に戻すなどの応急処置をとってます。

D3とD300の防塵防滴の違い

これは両方を同じように濡らしたとは言い切れないのですが、4月に長野で行われた聖火リレーを取材したときに、ゴール地点では強い雨が降ったりやんだりしていました。そのときにD3とD300が濡れたときに、D3は再生ボタンやマルチセレクターを押しても問題なく作動しましたが、D300は再生ボタンやマルチセレクターの上ボタンなど、ほかのボタンよりも雨がかかった場所は一時的に反応が悪くなりました。

こうした挙動を見ていると、同じ防塵防滴でもD3のほうが安心できるなと感じました。もちろん、濡らさないようにするのが一番なのですが…。

D3とD700の違い

D700をさわった感想としては、測光モードのダイヤルの回転方向の変更など改良を加えたD300の筐体に、D3のセンサーを入れてゴミ取りを付けたもの、という感じでした。やはり“たてつけ”の部分はD一桁機とは違ってD300に近いです。それでも少しでも装備を軽くしたいという場合には良いと思いますし、ほぼ同じ画質で用途に応じたボディーが選べるようになってきたことも喜べることです。

D3やD300に比べて、D700は“使い勝手”というカタログスペックとして謳いにくい部分が向上していたので、D3X(仮称?)がどう進化するのかが今から楽しみです。

2008-07-07

D300導入から7カ月

2007年11月29日にニコンのD300を購入して約7カ月が経ちました。
いきなりD3にすることも考えたのですが、D2Hs時代にスピードライトを天井バウンスするとビミョーな色になっていたので、お試しという感じで導入しました。(09.10.6追記あり)

D300を購入した頃のメイン機材はEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)でしたが、休日などはD2Hsを使うようにして、なるべくCanonだけでなくNikon の操作方法も忘れないようにしていました。そのため、D300を手にしても違和感は感じませんでした。

私は左目でファインダーを覗くのですが、D300はD2Hsと比べてマルチコントローラーが鼻に当たりにくくなってます。液晶が2.5型から3.0型に大きくなったことでマルチコントローラーがやや右寄りになったからだと思います。

レンズは06年12月に導入したAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)や単焦点を使うことが多かったです。
18-200mmは、画質でいろいろ言われていますが(歪曲収差が大きいとか、ヌケが良くないとか…)、D300につけっぱなしだと画質が良い便利カメラになるので、必要にして十分な組み合わせだと思います。ただ、歪曲の話は確かに目立つので、収差を気にする人には向かないレンズだと思います。

VR 18-200mmとの組み合わせ

便利カメラとしてのD300と18-200の組み合わせですが、08年の元旦は葛西臨海公園でディズニーランド越しの初日の出を取材しに行きました。クソ寒い中、レンズ交換することもなくいろいろなカットが撮れて便利でした。まぁ、午前2時くらいにフラッと思いついて、一人でボディー1台、レンズ1本、電送用パソコン1台という超軽装備で向かったのですが、そんなときには非常に良い機材です。



D300の画質

私はニュース写真が主なジャンルなので、JPEG(Fine・L・画質優先)がほとんどです。JPEGでの画質については、ピクチャーコントロールを調整すれば、特に不満のない仕上がりになっています。

高感度も、ISO 3200になれば「高感度で撮ったな」という感じはありますが、ISO 1600であれば掲載時には縮小してしまうこともあり問題ありません。ちなみにMark II Nの時は、だいたいISO 1000を上限にしていました。ISO 1600も特段問題はなかったのですが、余裕を見てという感じです。それがISO 1600を躊躇なく使えるのは良い点です。

ただ、ホワイトバランスについては、光源にもよりますが、Mark II Nのほうが結果を予測しやすいところがありました。これも、使用期間が長くなるにつれて、微調整のコツがわかってきたので、今ではさほど大きな問題ではなくなってきています(後述)。

また、厳密なテストはしていませんが、等倍で見ると肌は解像しているけど、髪の毛を一本一本見るとやや解像しておらず、ノリで固めたみたいに見えることもあったので、その辺は現状のAPS-Cサイズで1200万画素クラスの限界なのかもしれませんが、等倍で見ない限りは実用の範囲だと思います。まぁ、感度を下げたり、RAWで撮ったら違うのかもしれませんが、元々D3を買う前に最近のNikonの画作りの方向性や癖を把握するために買ったカメラなので、そこまで詳しくは調べる予定はありません。

ピクチャーコントロール

いろいろ言われているように、デフォルトのままだとちょっとコンデジっぽい画になると感じます。
ただ、JPEGで撮る場合は、撮った画を極力Photoshopで加工せずに使いたいので、私の場合は汎用性の高いものを[スタンダード]を基準にカスタマイズして使っています。

輪郭強調:1
コントラスト:-1
明るさ:-1
色の濃さ:0(デフォルトのまま)
色合い:0(デフォルトのまま)

D300が露出がD2Hsなどと比べて明るくなっているようです。これは基準露出とピクチャーコントロールのどちらが原因かわかりませんが、ニコンの「ピクチャーコントロール非対応カメラの画作りにピクチャーコントロールで近似させる設定の目安」を見る限り、[明るさ]を1段下げるのが従来機に近づけるメーカー推奨設定(?)のようです。

D300のカスタマイズ設定で[基準露出レベルの設定]を[-1/6]とかやってみたこともありますが、いまいち効果がわからず、結局上記のピクチャーコントロールの設定にして、基準露出レベルはデフォルトのままにしています。

上述の「汎用性の高いピクチャーコントロール」のカスタマイズ候補として、[スタンダード]以外に[ニュートラル]と[D2XMODE1]、[D2XMODE2]も試しましたが、いわゆる記憶色でいくと、[スタンダード]をベースにした方が無難な感じでした。これは、自動販売機でなるべく色数が多いものを撮影したり、看板が多い風景を撮った結論です。特に赤が[ニュートラル]や[D2XMODE2]だと、汎用性の高さをねらうには渋すぎる感じがします。ポートレートなど、ジャンルや編集方法が違えば異なった結果になるでしょう。

私も商品撮影などではRAWで撮ることもあります。このときはLightroomで作業するので、だいたい「ニュートラル」のような画を基準に作業しています。

ホワイトバランス

オートがほとんどですが、常に[B1]への微調整をかけています。
さきほどの[スタンダード]をベースにしたピクチャーコントロール同様に、汎用性が高い値としての設定であり、実際にはテスト撮影をして色温度設定などを使うこともあります。

D2Hsで問題が多かった天井バウンス時の色味も、ほとんどの場合は問題なく撮れています。
なので、カメラになれてくればそれほど問題はないのでは、というのが感想です。

操作性など

Mark II Nに比べれば使いやすいです。これはD2Hsの時も同じでしたけど。
ただ、測光モードがダイヤルになっているので、これがカメラバックから出し入れしていると、動いていることが多いです。同様に視度補正のダイヤルも動きやすいので、測光ダイヤルと視度補正ダイヤルの2カ所はパーマセルで固定しています。D700はこうした声を受けてか、測光モードのダイヤルの回転位置が変更になってます。

あとは、露出補正が左に回すと+で、右に回すと-なのが使いにくいです。
ダイヤルの方向を逆転できますが、そうすると絞りやシャッタースピードまで逆方向になるからまた使いにくい。先日ニコンの人からD700の試作機を渡されたときに「露出補正だけ逆方向にできるとか、もう少し細かく設定できるようにしてほしい」とお願いはしたんですが、今後変わるのでしょうか…。

09.10.6追記

現在連載している「写真は引き算で考えよう」でD300のカスタマイズについて取り上げました(記事はこちら)。
やはりブログのほうが細かい部分まで書けるので、連載の記事はその後のアップデート情報程度に読んでいただければと思います。

大きく変わった(?)のは、ピクチャーコントロールを「ニュートラル」にしたくらいです。
今のところD3ばかり使っているのでそれに合わせたからなのですが、「スタンダード」はJPEGでそのまま使うか、あまり編集しないで出稿する時だけ使ってます。

自販機など色味が多い被写体で試し撮りすると、見た目に近いのは「スタンダード」なのですが、補正して仕上げることを考えると「ニュートラル」のほうがやりやすいかなぁ、という感じです。RAWだとまた違いますが。

2007-10-22

テンバ Large Rolling Backpack

7月にヨンニッパを買ってしばらくして、カート式のカメラバッグ(通称ガラガラ)を買いました。
テンバ(TENBA)の「Large Rolling Backpack」(ラージ・ローリング・バックパック)というガラガラです。

ロープロ(Lowepro)の「ローリングコンプトレッカープラスAW」か、thinkTANKphotoのガラガラを考えていましたが、ロープロはカートのアームを収納する場所でバッグが仕切られていることなどを考えて、テンバにしました。

バッグの自重も含め20kg

中に入れてみたのは、ボディー2台とレンズ5本、スピードライト2つに電源とブラケットです。

ボディー:EOS-1D Mark II N x2
レンズ:16-35mm F2.8 II、24-70mm F2.8、70-200mm IS F2.8、Extender 1.4 II、400mm IS F2.8
スピードライト:580EX x2、CP-E3 x1、SB-E1 x1

ヨンニッパを除くと、だいたい12kgくらいです。100-400mm F4.5-F5.6とパソコンを足すと15kgというところでしょうか。いつもはドンケのJ-1に入れています。
写真はヨンニッパの代わりに100-400mmを入れたところです。



    EOS-1D Mark II N|16-35mm|24-70mm
    EOS-1D Mark II N+70-200mm|Extender 1.4
    100-400mm|ストロボ関係

テンバのガラガラへ機材を移して何日か使ってみましたが、

・カメラへの衝撃を減らすためにバッグ上部に2台収納すると、
 上側が重くなり不安定
・駅の階段の上り下りが予想以上に大変

ということで、普段はJ-1を継続使用することにしました。
とにかく、階段でバッグも含めれば20kgに達するものを運ぶのは大変です。

使い始めて3カ月ほど経った現在は、望遠レンズ(70-200mm、ヨンニッパ、Extender 1.4 II)、ボディー1台とスピードライト1台をテンバに、それ以外をドンケに入れています。これなら重いレンズと予備のボディーはガラガラで、それ以外は肩からかけて運ぶので、適度に重量が分散されます。

パソコンは入るけど…

ちなみにこのテンバのガラガラ、背面に近い場所にパソコン収納スペースがあります。15インチ液晶のThinkPad T42も入りました。

しかし、上記の荷物を入れてからパソコンを入れると結構キツキツでした。あまりヤワなパソコンだと壊れるかもしれません。その意味でも、現在の望遠レンズ+予備のボディー程度にパソコンを入れるのがちょうど良いと感じました。

旅行バッグとしても使えます

もう一つ、旅行や出張時の使い方として、テンバのガラガラに着替えなどを詰め込み、ドンケのF-3Xあたりに機材を入れてバッグごと上部に入れるという使い方もあります。こうすれば着替えがクッションになって、カメラにはあまり衝撃が伝わりません(たぶん)。現地ではガラガラは宿に置いて、F-3Xを持って行けばいいわけです。

ただ、この使い方でも結構厚みが出るため、ボーイング747-400だと窓側の荷物入れにしか入りません。通路側は高さが足りずに入りませんでした。飛行機で取材される場合は、大きさに注意した方がいいです。

2007-10-05

EF400mm F2.8L IS USM

7月に講演やサッカーの撮影があり、前々から買おうと思っていた400mm / F2.8(ヨンニッパ)を買いました。ニコンのシステムではAF-S 300mm / F2.8の初代を持っているのですが、2005年10月にキヤノンのシステムを揃えたとき(EOS-1D Mark II Nを2台にレンズ一式で170万円位)はサンニッパやヨンニッパを購入する予算がなく、EF100-400mm F4.5-5.6Lを使っていました。

やはり400mmでF5.6は暗いのと、1.4倍のテレコンを付けるとF8になってしまい、室内ではほとんど使えません。こうした理由で明るいレンズが欲しいので買ったというわけです。新宿のヨドバシで買いましたが、だいたい100万円でした。領収書が電池とかと一緒なのがちょっと悲しかったです。

実際に使ってみると、5kgを超える重さの割には、手持ちでも撮れます。先日、福田と麻生が総裁選前に有楽町の外国特派員協会で講演したときに、うっかり一脚を忘れてしまったのですが、なんとか手持ちで1時間半位撮りましたが、手ぶれ補正の効果もあり、ほとんどのカットは使用できる状態でした。EF100-400mmにも言えるのですが、キヤノンの手ぶれ補正機能は、EF100-400mmやヨンニッパに積んでいる2世代目位のもののほうが、補正効果は小さいものの、確実に機能する気がします(EF70-200mm F 2.8比)。

今回買ったヨンニッパは登場からもうじき10年なので、近いうちにモデルチェンジがあるのではないかと思います。
あと、最近はニコンのシステムへ戻すことも検討しているので、使用頻度によってはそれほど酷使する前に別のものに買い換えてしまうかもしれません。

写真は9月23日、自民党本部で行われた総裁選後の会見

■メーカーWebサイト
EF400mm F2.8L IS USM

2007-10-04

マンフロット694の問題点

今年の1月にマンフロットのカーボン一脚「694 MagFiber」を買いました。前からマミヤのカーボン一脚を使っていたのですが、脚を伸縮するときにレバーで緩めたり止めたりできるマンフロットの一脚が便利そうで欲しいなぁと思っていたからです。

実際、自民党大会などのようにカメラの場所が会場後ろ側固定の場合、各社が詰めに詰めてようやく全員撮れるような状況なので、マンフロの「パッチンパッチン式」は脚の長さを変えるときに便利です。反面、このレバーがしばらくすると緩んでくることをデメリットに挙げるカメラマンもいますが、僕はレンチで締め直せばいいと思って、あまり気にしてません。

それよりも、カメラやレンズを取り付ける台座の滑り止めがゴム製で、ボンドで張ってあるだけなのが問題です。400mm / F2.8(いわゆるヨンニッパ)なんかと使うと、外すときに滑り止めがはがれてしまいます。これはヨクナイ。また、一脚に巻いてあるラバーも使っていると下の方にずれてしまいます。Made in Italyってこんな感じなんですかねぇ。この点ではMade in おフランスのジッツォのほうがよくできてます。

それに、マンフロの一脚が全部ゴム製の滑り止めかというとそうでもありません。680という普通の一脚などは台座がすべりにくい素材でできています。これでいいと思うのですが…

10カ月ほど使った感想として、滑り止めの部分だけはどうにか改良して欲しいけど、ほかは満足という感じです。マンフロの一脚を使いたいのであれば、先の680などのほうがオススメです。

■メーカーWebサイト
Manfrotto 694 MagFiber Monopod 4 Section
Manfrotto 680B Monopod 4 Section Black

2006-10-15

D2Hs→EOS-1D Mark II N 1年経過 その3

前回、前々回とNikonからEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)へシステム変更を行って感じたことやカスタマイズなどを書いてきた。
最終回となる今回は購入当初に書いた感想の振り返りも含め、1年間の感想のまとめとしたい。

---良い点---
1. 高感度ノイズが少ない:
昨年(2005年)10月17日の「D2Hs→EOS-1D Mark II Nの感想」には「D2Hsもそんなにノイズが目立つわけではなかったのですが、EOS-1D Mark II Nはさらに目立たないという印象で、ISO1600も躊躇なく使えます」と書いている。

確かにMark II Nと比較すれば別だけど、D2Hsは世間で言われるほど高感度ノイズは問題ないと思った。
ただ、Mark II Nのほうがより安心してISO1000以上に設定できる余裕があると思う。

2. ホワイトバランスの精度:
D2Hsを使っていて困ったのは、ホテルなどのタングステン光の部屋で、スピードライトを天井バウンスさせたミックス光でのホワイトバランス(WB)の精度だった。オートのみならず、色温度で設定していても変な色になることがあった。スピードライトにカラーフィルターをつけても、どこか疑問の残る色だった。

D2HsではWBを電球にし、スピードライトを使わないという自衛手段を取っていたが、Mark II Nにしてからはスピードライトも使用している。

ちなみに、このWB問題も自然光では特にD2Hsで不満を感じることはなかった。

3. 意外と使いやすかった:
10月17日の「D2Hs→EOS-1D Mark II Nの感想」では「測距点の選択は11点測距にして横方向のみを使い、アシストボタンだけ押すと中央に戻るようにしたり、FELボタンとメイン/サブダイヤルで測距点選択できるようにする」とあるが、現在は測距点数を45点測距にしている。FELボタンで測距点を選ぶ方法は今も同じ。ただ、測距点の中央復帰はFEL+アシストボタンにした。
D2系から移行するときは、最初から45点にするより、一度11点で操作系に慣れてから測距点数を増やすのも一つのやり方だと思う。

操作性については、全体的に「意外と使いやすかった」程度の「使いやすさ」に変わりなく、慣れてしまったからあまり問題に感じないだけかもしれない。「全体的に操作性はD2Hsのほうが良いです。F5以来の測距点選択ボタンはメニューの選択にも使えて便利です」との感想はいまでもそう思う。
次のEOS-1Dは操作系を変更しても良いのでは?

4. 再生時の操作性の向上と液晶の2.5型化:
同じく10月17日の「従来から指摘されてきたEOS-1D系の再生時にメニューの変更が出来ないなどの問題点の改良と、液晶の2.5型化」という点については、確かに操作上問題になったり、極度に液晶が見にくいということはない。
しかし、画像を早送りすると見たいコマがすぐ表示されなかったり、液晶の色味がややシアンがかっているとか、まだまだ改善の余地はあると思う。

5. クロスセンサー以外のAFセンサーも結構正確:
D2Hsでは9点がクロスセンサーなのに対し、Mark II Nでは中央7点のみがクロスということで、その他大勢のセンサーの精度はどうだろうと思っていたが、意外と正確だった。

6. ほぼレンズのオリジナル画角で使えるAPS-Hサイズのセンサー:
APS-Hだと35mm=135判(フルサイズ)換算で45.5mmと、APS-Cの同52.5〜56mmに比べれば、ほぼ135判と同じ感覚で使える。
また、AFエリアがフルサイズよりも画面全体で使えるので便利。

---悪い点---
1. ISO感度、撮影可能枚数、撮影枚数のうち、2つしか液晶に表示できない:
10/17付「背面液晶が大型化した割にダメだなと思ったのが、この点です。D2Hsでは上面(撮影可能枚数、撮影枚数)と背面(ISO感度)を使ってすべて表示されていたので、D1Hに逆戻りした感じです。そのD1Hでさえ、背面液晶にISO感度が表示できたので、液晶を大きくしたのだからやってもいいと思います。現時点では上面液晶にISO感度、背面に撮影枚数を表示しています」

この点はいまも同意見。はっきり言って使い勝手が悪い。
もっと言うと、撮影枚数ではなく「画像番号」が表示されるという仕様もよくわからん。画像の番号なんかより「何枚撮ったか」のほうが知りたい。

2. ファインダーに表示されない項目:
「ホワイトバランス以外にも、EOS-1D Mark II Nでは上面液晶に常時ISO感度を表示する設定にしないと、ファインダーにISO感度は表示されないし、この場合撮影可能枚数がファインダーで確認できません。もともと撮影枚数が表示できないのもいかがなものか」
「スピードライト充電完了の表示が赤ではないのも視認性から言うと悪い」

この2点も使い勝手が悪い。
フィルムと違ってISO感度やWBはファインダーで表示されるべき情報だと思う。
あとはスピードライトの充電完了表示の色。やはり赤の方がわかりやすいので変えて欲しい。

3. 設定変更時にファインダー表示が消える:
10/31付「あまり雑誌などでは指摘されていないようですが、マニュアルと絞り優先を撮影中に切り替える場合など、露出モードをニコン(D2Hsに限らずD1なども)ではファインダーから目を離さずに切り替えられるのが、Mark II Nでは、上部液晶でないと切り替えが確認できません」

Mark II Nにして驚いた一つはこれだった。
露出モードやISO感度を変えるときにファインダー表示が消える。ISO感度は2つのボタンを同時に押しながらダイヤルをまわすので、ファインダーを見ながらというのは現実的でないが、それにしても設定を変えるときにファインダーの表示をあえて消す意図がよくわからない。

4. 暗部でのAF性能:
同じく10/31付「ニコンではD2Hsに限らず、F5からEV -1の暗さでも(明るいところはEV +19まで)測距できていますが、Mark II NではEV 0からになります(同EV +18まで)。ちなみにEOS 20DやEOS 5DはEV -0.5から測距できます。つまり全体的にキヤノンのAFは暗いところが苦手なようです」「Mark II Nだと、目で見て暗いなぁと感じる場所だと測距に迷う動きをします」

結局のところ、現在はマニュアルフォーカスで対応している。
フォーカシングスクリーンをEc-Sにしているので、広角レンズでピントが合いにくい場合もマニュアルでピントをあわせている。

5. バッテリーについて:
10/17「リチウムイオンじゃないというのも不満」

このときの感想は充電器に関するものだったが、「リチウムイオンじゃない」ニッケル水素電池ゆえのメモリー効果対策を行ってきたのでご報告。
継ぎ足し充電でのメモリー効果を防ぐため、Nが2台あることを利用して、バッテリーを交互に使っている。そして毎回極力使い切ってから交換している。また、Excelで充電した日やリフレッシュを行った日を記録した。

当初はExcelで記録していたが、現在はどのPCからでも記録できるように「Google Spreadsheets」で運用している。

6. 縦位置写真の表示を「モニターでは横、PCでは縦」にできない(D2HsやEOS 30Dは可能):
これはファームウェアのバージョンアップで可能ではないのか?
カメラのモニターのように小さい画面では縦位置写真でも横に表示された方が確認しやすい。
反面、PCでは縦位置写真は縦にするためにそうしているので、わざわざ90度回転を行わなくても、最初から縦で表示される方が便利だ。

7. スピードライトを装着するアクセサリーシューが3か月経つとガタガタになる:
こういうところにメーカーの思想が見える気がする。
カタログには載せにくい部分だけど、いわば「業務用」のカメラで耐久性が問題になるのはどうかと思う。

8. ファインダーにゴミが入りやすい:
D2Hsも同様の傾向がある。
同じゴミが入りやすいなら、入ったゴミを取りやすくして欲しい。

9. 付属のストラップが肩から滑りやすい:
夏頃に「プロストラップ」の最新版が送られてきたが、これも3カ月でダメになった。
このストラップも結局すべりやすかった。

NPSで現在配布しているストラップだと同じ服装でも滑りにくいので、同じようなものを出して欲しい。

 ◆ ◆ ◆

なんだ。いろいろまとめだすと、悪い点の方が多い。
それでも色が安定しているとか、画質面で考えると良い点は多いし、これが作業効率の面で重要なのは確か。
反面、ファインダーや液晶の表示項目やカメラとしての作りなど、カタログや作例ではわかりにくい所には不満が残る結果になった。
まぁ、商売上は画質というわかりやすい部分に注力するのはわからないわけではないが、そろそろ画質だけでカメラが勝負する時代は終わったように感じる。

それよりも、使用感などのカメラに本質的に求められる部分の改良が行われる時期に来ているのではないか。
そして、ユーザー側もこうした画質以外の部分ももっと評価するようになっていかないと、いつまでも現状は変わらないと思う。
メーカーというのは、ユーザーが改良した製品を買ってくれて評価してもらえなければ、自分たちの行いが正しかったと言えないわけだし、営業サイドも簡単に訴求できる要素ばかり求めるんじゃないだろうか。
実際、フォーカシングスクリーンのEc-Sなんて、EOS-1ユーザーがピントのヤマがつかみにくいと何年もリクエストを上げ続けたから出たようなものだと思う。

NikonとCanonの両方を使うようになって、買う側の意識が変化することの大切さがわかったような気がする。

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2006-10-04

D2Hs→EOS-1D Mark II N 1年経過 その2

前回はこの1年間EOS-1D Mark II Nを使ってきて、各レンズの感想などを書いたが、今回はMark II Nと580EX(スピードライト)のカスタム設定などをまとめた。

EOS-1D Mark II Nのカスタム機能設定
2台のNは同一の設定にしている。以下は変更を行った設定。
C.Fn 00 フォーカシングスクリーン:2. Ec-S
C.Fn 01 露光中のファインダー内表示:1. する
C.Fn 02 カード未装着時のレリーズ:1. 禁止
C.Fn 04 シャッターボタン/AEロックボタン:1. AEロック/AF
C.Fn 05 マニュアル露出時のTv、Av値設定:2. Tv=メインダイヤル、Av=サブダイヤル レンズなし可
C.Fn 08 上面表示パネル/背面表示パネル:2. ISO/画像番号
C.Fn 11 AFフレームの選択方法:3. 横=FEL+メインダイヤル、縦=FEL+サブダイヤル
C.Fn 13 AFフレーム数/スポット測光:0. 45点/中央(当初は11点/AFフレーム連動)
C.Fn 18 登録AFフレームへの切り換え:0. アシストボタン+フレーム選択ボタン(当初はアシストボタンのみ)

C.Fn 04は、AFモードをAI SERVOにしているため、親指でAFをON/OFFしたほうが操作しやすいから。

C.Fn 08は、初期状態だとISO感度が常時表示されないために選んだ。ただ「画像番号」というのはどうだろう。撮影済みの枚数がわかる方が便利なんだけどなぁ。

C.Fn 11は、フレーム選択ボタンを親指で押してからダイヤルをまわすより、シャッターボタン横のFELボタンを押すほうが押しやすかったから。これで親指はAF用のAEロックボタンの左側に置いておける。

C.Fn 13は、D2Hsから移行当初は11点の方がダイヤルでの選択がしやすかったが、慣れてくると45点をすべて使う方が効率的なので初期設定の45点に戻した。

C.Fn 18は、センターを登録フレームにしているため、とっさに操作するにはボタン一つの方が良いだろうと思った。
だが、AFフレームを選ぶ=FELボタンを押すというクセがついてからは、アシストボタンだけを押してもフレームがセンターに移動しないので混乱した。
結局、AFフレームを選ぶ=FELボタン+ダイヤル or アシストボタンというように、必ずFELボタンを押す方式にした。

EOS-1D Mark II Nのパーソナル機能設定
P.Fn 01 撮影モード限定:M、Av、Tvのみ使用
P.Fn 02 測光モード限定:評価測光、スポット測光のみ使用
P.Fn 19 連続撮影速度:L. 5コマ/秒、H. 8コマ/秒
P.Fn 26 レリーズタイムラグを最速化:ON

EOS-1D Mark II Nのピクチャースタイル
「スタンダード」をベースに、シャープネス、コントラスト、色の濃さを各一段階下げた。
これで派手すぎず、シャープネスも強すぎない感じになった。

EOS-1D Mark II Nの液晶モニターの明るさ
初期設定のままだとアンダー目に撮れたものも適正露出に見えてしまうので、一段階暗くした。

580EXのカスタム機能設定
C.Fn 06 モデリング発光:1. しない
C.Fn 07 外部電源使用時に充電条件:1. 外部電源のみで充電
C.Fn 12 AF補助光の投光禁止:1. する

C.Fn 07は、スピードライト本体の電源と外部電源の両方で充電した方が良さそうだが、本体の電池が切れてしまって電源が入らなくなったことがあった(急いでもう一つの580EXと交換した)ので、外部電源のみ使用にしている。

 ◆ ◆ ◆

これらのカスタマイズで初期設定のままよりは使いやすくなった。
特にニコンから移行する場合、AF測距点については最初は11点にしておき、後から45点にするなど、段階的にEOS-1系の操作に慣れるのも一つの手ではないかと思った。

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2006-10-01

D2Hs→EOS-1D Mark II N 1年経過 その1

もうじきEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)を使い始めて1年になる。
Mark II N単体のことやD2Hsから乗り換えて1年経った感想などを何回か書いてみたい。
1回目の今回は乗り換えに至った経緯や費用、レンズについてまとめてみた。

どうしてD2Hsから乗り換えたか?
一番の理由はホワイトバランス(WB)の安定性。
特にスピードライトをバウンスして使った場合に見た目に近い色になる。D2Hsも自然光の下では特に問題はなく、むしろNよりもきれいな色にオートでなることが多い。
高感度についてはMark II Nのほうがより安心して使えるのは事実だが、D2Hsも長辺600ピクセル程度で掲載する分にはさほど致命傷にはならなかった。やはりWBの安定性がMark II Nに変えた一番の理由だ。

一式揃えていくら?
EOS-1D Mark II Nを2台、レンズを5本、スピードライトを2台、スピードライト用ブラケットと外部電源を各1つ、Ec-Sフォーカシングスクリーンを2枚購入した。また、新たにSanDiskのExtreme III(2GB)を購入した。全部で170万円強くらいだった。

各レンズの感想
僕は現在テレコンも入れると以下のレンズ5本を使っている。
・EF 16-35mm F2.8L USM
・EF 24-70mm F2.8L USM
・EF 70-200mm F2.8L IS USM
・EF 100-400mm F4.5-5.6 IS USM
・Extender EF1.4XII

・16-35mm/F2.8
使用頻度は高い。
気をつけてフレーミングしないと4次元空間を撮ったような歪んだ写真になりやすい。Nikonの17-35mm/F2.8と1mmしか違わないが、この違いがより歪みやすくなる理由なのだろうか。17-35mmをF5などのフィルムカメラで使っていても、ここまで歪みを気にすることはなかった。

・24-70mm/F2.8
使用頻度はやや高い。
上記のようなこともあり、35mm域あたりで撮れる場合は極力このレンズを使うようにしている。カメラが2台の場合は、メインのカメラに16-35mmか100-400mmを付けておき、サブにこのレンズを付けることが多い気がする。
人物撮りでは最初からこのレンズを使うことがほとんど。

・70-200mm/F2.8 IS
使用頻度はやや低い。
キヤノンに替えて予想外だったのは、このレンズの出番が意外と少ないこと。アップを撮る場合はほとんど100-400mmを使ってしまい、このレンズを必ず使うのはスカシ撮りくらい。
手ぶれ補正にはややクセがあり、ファインダー像が安定してほんのわずかだが間をあけてシャッターを切らないとシャープな絵にならない時がある。1コマ目はダメだけど2コマ目は大丈夫ということが起こる。
この点100-400mmは安定するまではすごく揺れるが、ファインダー内の揺れが止まると撮った絵はシャープなことが多い。

・100-400mm/F4.5-5.6 IS
使用頻度は高い。
Nikonのシステムでは300mm/F2.8を持っているが、キヤノンに替えるときにはお金がなかったため、半分妥協して買ったもの。しかし、70-200mm/F2.8+Extender EF1.4XII(テレコン)の画質が気に入らなかったこともあり、アップを撮る場合はこのレンズを使うことが多い。室内の場合、400mmだとF5.6でシャッタースピードは1/100前後になるが、なんとか撮れている。

・Extender EF1.4XII
使用頻度は低い。
70-200mm/F2.8に付けた場合だとNikonのテレコンと比べて画質が落ちる気がする。AFスピードも若干落ちる。恐らく300mm/F2.8などの単焦点レンズに付ける分には問題ないのだと思うが、ズームとはあまり相性がよくないのではないか。

1年を振り返ってみると、ワイド側は16-35mm、アップ側は100-400mmを使うことが多かった気がする。

写真上:EF 24-70mm F2.8L USM
写真下:EF 70-200mm F2.8L IS USM
いずれも2006年9月20日撮影。

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2006-04-10

D2Hs→EOS-1D Mark II N 半年経過

2005年10月からEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)を使い始めてはや半年。
Mark II Nの長所や短所をまとめてみたい。

---長所---
・感度をISO100-1600のどこに設定しても問題ない画質
・天井バウンスでスピードライトを使っても色調が大きく崩れない
・オートホワイトバランスが概ね正確
・クロスセンサー以外のAFセンサーも結構正確
・ほぼレンズのオリジナル画角で使えるAPS-Hサイズのセンサー
・トリミングしても余裕のある800万画素
・意外と長持ちするニッケル水素電池
・構えやすいボディー
・アダプターを使えばNikonのレンズが使える

---短所---
・突如Err01が表示されて撮影不能になる(主に接点不良が原因)
・暗部ですぐに迷うAF
・AEがあまり信用できない(結局マニュアルしか使ってない)
・ISO感度、撮影可能枚数、撮影枚数のうち、2つしか液晶に表示できない
・スクリーンをEc-Sに替えないとピントのヤマがつかみにくいファインダー
・D2Hsと比較して長いレリーズタイムラグ
・縦位置写真の表示を「モニターでは横、PCでは縦」にできない
 (D2HsやEOS 30Dは可能)
・スピードライトを装着するアクセサリーシューが3か月経つと
 ガタガタになる
・ファインダーにゴミが入りやすい(D2Hsも同様の傾向あり)
・付属のストラップが肩から滑りやすい(NPSのストラップだと
 同じ服装でも滑りにくい)

結局、ホワイトバランスの安定性など、画質については文句はない。レンズのオリジナルの画角に近いAPS-HというセンサーサイズもAFエリアの分布も含めて使いやすい。
しかし、AEがNikonよりあてにならない事、暗い所でAFが使えない、接点不良のエラーが出やすいなど、画質以外の点ではD2Hsのほうが安心して使えるというのが感想。特にD2Hsも含むNikonのカメラではほとんど発生しない接点不良のエラーが頻発するのはどうかと思う。

レンズについても、EF70-200 IS/2.8とAF-S 70-200 VR/2.8Gを比較すると、Nikonのほうが操作しやすいし、画質も屋外で使っている分にはNikonのほうが良いと思う。昨今の何でもCanonが良くてNikonがダメと言う決めつけはいかがなものか。もし80-400がAF-S 80-400 VRII/4.5-5.6Gとかで出て、カメラ側のホワイトバランスの安定性が向上すれば、Nikonに戻した方が良いかもしれない。テレコンもNikonのほうが画質良いし。

画質以外のボディー側の信頼性が今後向上すると良いのだが、現状で売れている以上、改善を期待すると裏切られそうな予感がする。
NikonでもCanonでも良いが、D2HsのボディーにMark II Nの中身が入ったようなカメラが出てほしい。

1年後の感想はこちら

2005-10-31

D2Hs→EOS-1D Mark II Nの感想 その2

10/12から使い始めたEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)ですが、小泉首相の靖国参拝や東京モーターショー、TBS v.s. 楽天問題、中越地震の被災地など、様々な取材で活躍しております。特に100-400mmは「折りたたみ超望遠レンズ」として重宝してます。今回は前回気づいた点以外にふれてみようと思います。

1. 続・ファインダー表示
D2HsというよりニコンのカメラをF5以来使ってきた僕が、不便だなぁと思うのはファインダー表示です。前回ホワイトバランスがどのモードになっているかがファインダーで確認できないと書きましたが、それ以外にもありました。

あまり雑誌などでは指摘されていないようですが、マニュアルと絞り優先を撮影中に切り替える場合など、露出モードをニコン(D2Hsに限らずD1なども)ではファインダーから目を離さずに切り替えられるのが、Mark II Nでは、上部液晶でないと切り替えが確認できません。会見会場などで撮影が始まり、最初はマニュアルで撮っていて、一時的に絞り優先にしたいときなど、ちょっと不便です。

どうもEOSでは、何かを設定する場合は液晶を見て操作するのが前提のようで、ニコンのようにファインダーをのぞきながら変えるということは、あまり考えていないようです。"MODE"ボタンを押すとファインダー内が真っ暗になるのが悲しい...

2. 暗部でのAF性能
ニコンではD2Hsに限らず、F5からEV -1の暗さでも(明るいところはEV +19まで)測距できていますが、Mark II NではEV 0からになります(同EV +18まで)。ちなみにEOS 20DやEOS 5DはEV -0.5から測距できます。つまり全体的にキヤノンのAFは暗いところが苦手なようです。

Mark II Nだと、目で見て暗いなぁと感じる場所だと測距に迷う動きをします。先日日産自動車の中間決算の取材へ行ったのですが、この時も暗部のAF性能の違いは感じました。D2HsやD1Hではそれほど迷わない程度のやや暗めの照明だったのですが、Mark II Nでは少し迷ってました。ゴーン社長が出てきて照明が明るくなってからは問題なかったですが、それまでは「あぁ、やっぱり薄暗い所は苦手なんだなぁ」という感じでした。

写真はその日産の中間決算でのものです。日本人記者からの質問を、通訳のレシーバーで聞くゴーン社長です。

1年後の感想はこちら

2005-10-17

D2Hs→EOS-1D Mark II Nの感想

D2HsからEOS-1D Mark II Nにメインを変更して、しばらく使った感想はこんな感じです。

---良かった点---
1. 高感度ノイズが少ない:
D2Hsもそんなにノイズが目立つわけではなかったのですが、EOS-1D Mark II Nはさらに目立たないという印象で、ISO1600も躊躇なく使えます。
また、800万画素なので掲載時の長辺600ピクセルまで縮小してしまうとノイズそのものが見えにくくなるのもメリットです。

2. 意外と使いやすかった:
購入前に量販店で、さんざんEOS-1D系をさわりまくったせいか、複雑といわれるEOS-1D系の操作に戸惑うことは予想より少なかったです。
測距点の選択は11点測距にして横方向のみを使い、アシストボタンだけ押すと中央に戻るようにしたり、FELボタンとメイン/サブダイヤルで測距点選択できるようにするなど、カスタマイズするとD2Hsには劣りますが、まずまずの使いやすさになります。
ただ、全体的に操作性はD2Hsのほうが良いです。F5以来の測距点選択ボタンはメニューの選択にも使えて便利です。EOS-1D系でのメニュー選択は、MENUボタンとサブダイヤルでメニュー選択後はSELECTボタンを押しながら項目を選ぶのですが、ここで再度MENUボタンを押して液晶を消してしまうことがよくあります。

3. 再生時の操作性の向上と液晶の2.5型化:
今回EOSに変更した理由の一つが、従来から指摘されてきたEOS-1D系の再生時にメニューの変更が出来ないなどの問題点の改良と、液晶の2.5型化でした。
液晶の大きさがD2Hsと同じで、画像を再生しているときもストレスなく使えるのであれば、EOSにしても問題ないなと踏んだわけで、実際この辺での不満はあまりないです。

---悪かった点---
1. ISO感度、撮影可能枚数、撮影枚数のうち、2つしか液晶に表示できない:
背面液晶が大型化した割にダメだなと思ったのが、この点です。D2Hsでは上面(撮影可能枚数、撮影枚数)と背面(ISO感度)を使ってすべて表示されていたので、D1Hに逆戻りした感じです。そのD1Hでさえ、背面液晶にISO感度が表示できたので、液晶を大きくしたのだからやってもいいと思います。現時点では上面液晶にISO感度、背面に撮影枚数を表示しています。

2. ファインダーにホワイトバランスが表示されない:
D2Hsのかゆいところに手が届く、良くできたファインダーに慣れてしまうと結構不便です。ホワイトバランス以外にも、EOS-1D Mark II Nでは上面液晶に常時ISO感度を表示する設定にしないと、ファインダーにISO感度は表示されないし、この場合撮影可能枚数がファインダーで確認できません。もともと撮影枚数が表示できないのもいかがなものかと思いますけど...
D2Hsではファインダーで重要なことがすべて確認できたのが、液晶を見ないと確認できないのは不便です。ついでに言うと、スピードライト充電完了の表示が赤ではないのも視認性から言うと悪いです。

3. 充電器がデカい:
D1Hの充電器よりもデカいです。電池を2つつなげられるので、一度に2つとも充電できると思ったら、1つが終わったらもう1つの充電を始めるというタイプでした。
あとはリチウムイオンじゃないというのも不満ではあります。

---まとめ---
画質についてはAP、ロイター、AFPなど外国通信社の大半がCanonにしていることからもわかるように、文句はありません。
ただ、操作性、ファインダーや液晶の表示内容、充電池の管理やコンパクトな充電器など、画質以外のほとんどの部分はD2Hsのほうが優れています。EOS-1D Mark II Nに慣れてしまえば大した問題ではありませんが、画質と同様に一度良いものを知ってしまうと、なんで今出すカメラなのに改善されないのか?と言いたくなるものです。

NikonはFマウントをかたくなに守るのに対し、CanonはD2000あたりからの操作性をかたくなに守っています。ともに見直す時期ではという声が新製品が出るたびに上がっているわけですが、どちらが先に変更するのでしょうか。

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2005-10-16

EOS-1D Mark II Nほかを導入

EOS-1D Mark II NをはじめとするCanonのシステムを10/12から使用開始しました。内訳はボディー2台、レンズ5本、スピードライト2台です。

---本体---
EOS-1D Mark II N x2
---レンズ---
16-35mm/F2.8
24-70mm/F2.8
70-200mm IS/F2.8
100-400mm IS/F4.5-5.6
Extender EF1.4XII
---スピードライト---
580EX x2
SB-E1 x1

今回もいつも通り自前でそろえました。会社があてにならないのと、今後のことを考えてCanonをメインで使うことにしました。ただ、Nikonも300mm/F2.8などを使うことがあるので、状況により併用、という感じです。

もちろん、これだけのものをすべて揃えられる貯金があるわけもなく、資金を調達した上でのことです。本当は乾燥機付きの洗濯機がほしい...

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