2007-02-10

新タワー、地域の特性で選ぶ

豊島区の公開質問書に対し、放送事業者が回答

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 東京都豊島区は15日、「新東京タワー」(仮称)の建設候補地の選定結果などについて、NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)宛に提出していた公開質問書に対し、回答があったと発表した。新東京タワーは首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となり、災害時の情報発信やテレビ付き携帯電話・車載テレビといった、移動体向けの情報発信にも利用される。

放送事業者側は3月28日に、条件付きで墨田区を「交渉優先候補地」に、さいたま新都心を第2候補地に選定している(関連記事)。豊島区はこの結果に対し、新タワー候補地の選定などに疑問があるとして、5日に放送事業者側へ公開質問状を提出して説明を求めていた。

回答では選定結果について「特定の項目に重点をおいたものではなく総合的な相対評価で、事業計画よりも当該地区の潜在力(各候補地の特性)に重点がおかれたもの」としている。また、技術的な問題などで、選定した両候補地に建設が不可能となった場合については、「現タワーを継続使用しながら、対応を検討する」としている。

豊島区は今後の対応について、区の誘致組織「新東京タワー事業化準備委員会」で協議していく方針。【了】

写真:豊島区は独立行政法人・造幣局東京支局の敷地内を建設候補地としていた。(資料写真:吉川忠行)



初出:2005年04月15日20時33分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

0 件のコメント: