2007-02-11

新タワー誘致へ墨田・台東両区連携

墨田区と台東区が誘致推進連絡会を発足

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 東京都墨田区と台東区は22日夜、新東京タワー(仮称)の誘致実現に向けて「墨田・台東新タワー誘致推進連絡会」の発足式(墨田区内の新タワー誘致推進協議会、台東区内の新タワー区内建設誘致準備会主催)を墨田区のすみだリバーサイドホールで開いた。会場には地元の商店主など100人以上が出席した。

新東京タワーは首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となり、高さは約600メートルになる。NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)は、3月28日に押上駅/業平橋駅周辺を建設予定地とする「墨田・台東エリア」を新東京タワーの「交渉優先候補地(第一候補地)」として条件付きで選定し、第二候補地としてさいたま新都心を選定したが、最終決定には至っていない。

放送事業者側が挙げた条件は(1)隅田川をはさんだ台東・墨田両区の区民と行政が一体となった、観光やまちづくり活動の支援や推進が図られること(2)地元住民の受け入れ態勢があること(3)都市防災に関する行政支援がなされること-の3点。同エリアは、地元商店街などを中心に誘致活動を行っている。今回発足した連絡会には、墨田・台東両区が連携して誘致活動を行っていく姿勢を、放送事業者に対して明確にする目的がある。

両区の誘致推進団体の代表が、連絡会発足の趣意書(覚え書き)の取り交わし、来賓として出席した山崎昇墨田区長と吉住弘台東区長があいさつした。山崎墨田区長は、同エリアが候補地に残った理由は「建設候補地と事業主体が明らかである点」にあるとし、「単なる電波塔に終わらず、地域や経済的な貢献が必要。浅草など歴史ある観光地をもつ台東区との連携は不可欠」と語った。また、吉住台東区長は、1977年からの墨田区との姉妹区提携を引き合いに「タワー誘致をきっかけに、両区のきずなが一層強まれば」と希望を述べた。

また、タワーの事業主体である東武鉄道の鉢木勇専務は、「両国や錦糸町、向島を擁する墨田地区と、上野と浅草のある台東地区の連携があってはじめて大きな力になる」と両区が連携する利点を強調するとともに、「東京の城東地区全体の活性化に波及効果がある」と期待感を示した。

墨田・台東エリアと新タワー誘致を競っているさいたま新都心では、11日に誘致実現へ向けての講演会が開かれている。【了】

写真:会場には新タワーの模型やイメージイラストが展示された(撮影:吉川忠行)



初出:2005年07月22日21時50分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

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