2008-09-15

祝! 復活30回記念の隅田川花火大会

2万2000発が夜空を彩る

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 夏の風物詩となった隅田川花火大会(同実行委員会主催)が28日夜、「新東京タワー」の建設地に決定した墨田区と、浅草に代表される台東区の間を流れる隅田川で行われた。30回記念の今回は、昨年より2000発多い2万2000発の花火が打ち上げられ、色とりどりの大輪の花が夏の夜空を彩った。

隅田川の花火は、1733年5月に行われた水神祭の際、疫病による死者の慰霊と悪疫退散を祈願して花火が打ち上げられたことを起源とする。第2次世界大戦、そして戦後は交通事情の悪化で1961年を最後に中断していたが、78年に復活し、今回で30回目を迎えた。

花火大会は午後7時10分に「祝30回隅田川花火大会」と題したスターマインと速射スターマイン計1614発の打ち上げでスタート。「この花火大会は立ち止まって見ることができません」、「写真を撮っている方は1枚撮ったら進んでください」──。隅田川に架かる橋は交通規制が実施され、警察官が立ち止まろうとする観客に移動を促した。

また、隅田川には屋形船が30艘(そう)ほど浮かび、大輪の花が夜空を焦がすと、船上からビール片手に花火見物する人と橋上から見物する人から大きな歓声が上がった。

大会のフィナーレでは、「千紫万紅 隅田の花嵐」と題し、計6000発のスターマインがラスト5分間に第1・第2の2会場から3000発ずつ打ち上げられ、記念大会を盛り上げて締めくくった。

今年は翌日が参院選の投票日と重なった。このため、同実行委員会では6月下旬に「100万人近い観客を整理誘導する安全対策面で区や警察など関係機関が十分な体制をとれないことや、交通規制区域内の投票所で円滑な投票に支障が出る」として、雨天の場合は順延せずに中止することを決定していた。

写真:復活30回を記念して2万2000発の花火が夏の夜空を彩った隅田川花火大会=28日、東京・隅田川で(撮影:吉川忠行)



初出:2007年07月28日21時20分 吉川忠行/オーマイニュース

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