2008-09-24

新東京タワー、正式名の候補6案発表

6月上旬決定、すみだタワーは残らず

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

2011年から首都圏の電波塔となる、高さ610メートルの新東京タワーを建設する東武鉄道(東京都墨田区、根津嘉澄社長)と同社が全額出資する事業会社「新東京タワー」(東京都墨田区、宮杉欣也社長)は19日、新タワーの正式名称の候補6案を発表した。4月1日から5月30日まで、ネットやはがきで投票を受け付け、6月上旬に決定する。

 発表された新タワーの名称案は、五十音順に「東京EDOタワー」「東京スカイツリー」「みらいタワー」「ゆめみやぐら」「ライジングイーストタワー」「ライジングタワー」の6案。事業会社の社名となっている「新東京タワー」や、従来仮称として用いてきた「すみだタワー」は残らなかった。

この6案は、作詞家の阿木燿子さんら有識者10人による「新タワー名称検討委員会」(座長・青山やすし元東京都副都知事)が、昨年秋に1万8606件の応募があった名称案の中から選定した。このときの上位10案は、以下の通り。

 1. 大江戸タワー(492件)
2. 新東京タワー(345件)
3. さくらタワー(207件)
4. 日本タワー(206件)
5. 東京スカイタワー(166件)
6. 江戸タワー(157件)
7. ドリームタワー(134件)
8. 東京ドリームタワー(112件)
9. スカイタワー(106件)
10. すみだタワー(102件)

4月1日から行われる投票では、新タワー開業時に一番最初にエレベーターに乗れる権利と副賞50万円が1人に当たる「名づけ親賞」や、地デジ対応テレビが12人に当たる「地デジ賞」など、4つのコースが設けられ、投票時に1コースを選択する。6月上旬の決定時には、投票数がもっとも多かった名称にするとしている。

新タワーは、東武伊勢崎線の押上・業平橋(おしあげ・なりひらばし)両駅の周辺地区に建設される。敷地面積は3万6800平方メートルで、新タワーのほかに地上32階地下2階の商業施設などを併設予定。新タワーには、地上350メートル(第1展望台)と同450メートル(第2展望台)の2カ所に展望施設を設置し、第2展望台には空中回廊が設けられる。

建設地となる墨田区では、新タワー完成までの建設投資で1496億7000万円、開業後は年間880億円の経済波及効果があると見込む。年間来場者数は、新タワーには552万人が、周辺施設には2085万人が来場すると見ている。

写真1:新タワーのイメージ図(提供:東武鉄道)
写真2:昨年秋には地元有志の手により新タワーを光で表現するイベントも行われた=07年10月、東京・浅草で(撮影:吉川忠行)

■関連リンク
ライジング・イースト・プロジェクト(新東京タワー)
墨田区



初出:2008年03月19日23時11分 吉川忠行/オーマイニュース

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