2009-10-16

EOS-1D Mark III後継はまもなく発表?

昨日「D3S発表でEOS-1D Mark III後継はどうなる?」という記事を出しました。D3SにAPS-Hに近い「1.2倍クロップ」が追加され、ますますEOS-1D系列からの乗り換えがしやすい作りになったわけですが、肝心なEOS-1D Mark IIIの後継はどうなのか、ということです。

いまだにEOS-1D Mark II Nが現役なことや、ニコンへの鞍替えが予想以上に進んだことからも、バンクーバー五輪までに後継機が出ないと本当にまずいのではと言われていました。

1Dユーザーを取り込む機能追加

EOS-1D系列のAPS-Hフォーマットは、適度に望遠が効くので報道やスポーツ分野に限ると評価されているフォーマットです。ただ、D3の普及以降は「フルサイズ機に1.3倍のクロップが付いた方がワイドが使いやすくていいなぁ」という声を聞くようになってきました。まさにD3Sはそんな仕様になったわけで、ワイドレンズを付けた時はフルサイズのまま、望遠側は1.2倍か1.5倍にするという使い方ができます。

D3Sはフルサイズが1210万画素、5:4が1000万画素、1.2倍が840万画素、1.5倍が514万画素です。1.2倍はちょうど良いですが、1.5倍はもうひと声という感じです。しかし、これが2400万画素時代になると、1.5倍でも約1000万画素になるので使い勝手のよい機能になると思います。

また、フルサイズだとサブミラーの関係でAFエリアが中央に寄りすぎてしまい、マニュアルでピントを合わせた方が早い場合もありますが、1.2倍ならファインダー内の適度な位置にAFエリアが来るので、AFだけを使ったフレーミングがしやすいというメリットもあります。

登場後もしばらく様子見?

さて、上述の記事に書いたように、かなり高い確率でまもなく後継機が発表になるようです。あの記事に書いた以外の情報もなくはないのですが、EOS-1D Mark IIやD3が出た時のような驚きにつながるものは今のところありません。

EOS-1D Mark IIIを使用中のベテランカメラマン氏と呑んだ際、「出るのは良いけど、また同じ目に遭うのもイヤだしなぁ」と、後継機の購入はしばらく様子を見たいと言っておられたのが印象的でした。

いまのEOS-1D系列は機能の進化ももちろんですが、確実に動いてくれる「信頼性」が一番求められている目玉機能なんじゃないかと感じます。

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