星野道夫展とWPP 50th Anniversary
カメラマンの友人から銀座で開かれている星野道夫展のチケットをもらったので行ってきた。あとは前から行こうと思っていた世界報道写真大賞の50周年記念展(World Press Photo 50th Anniversary)にも行ってみた。
〜World Press Photo 50th Anniversary〜
まずは恵比寿の写真美術館で行われている記念展。「絶望と希望の半世紀」というタイトルなので「絶望 大人一枚」と言ってチケットを買う。結構重い写真が多い割に、見に来ている人が多い。
知っている写真が多かったが、かつて買ったリトルモアの「FOIL」が既存の報道写真の終わりを表すとともに新しい時代の始まりとして紹介されていたのが印象に残った。このFOILの第一号は奈良美智と川内倫子がアフガニスタンを撮った写真が載っている。
〜星野道夫展〜
次に銀座の松屋で14日まで開かれている星野道夫展。写真以前に「見に来た人を見る」ような混み具合に圧倒された。
彼は写真家としてアラスカに行ったのではなく、アラスカを知りたくて行ったと言うようなことが書いてあり、ごもっともというか、そういう気持ちで挑まないといけないなぁと痛感。
〜2つの写真展をまわって思ったこと〜
インターネットの普及により世界各国の情勢を細かく知ることが出来るようになった。しかし、情報を得にくかった時代の写真の方が世界を動かすような力があったように改めて感じた。
写真の力が弱くなったのか、一つ一つの情報の価値が薄まってしまったのか、受け手が世界情勢を以前より知るようになって、軽く受け止めてしまっているのか。僕の中では世界のことが手軽にわかるようになって、かえって自分の周りにしか関心が持てないようになってきているんじゃないかと感じる。そういう意味では世界の貧困などを伝えるだけではなく、もっと身近な問題も同様の手法で伝えられないものかと思う。
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