2007-02-16

東武 新タワー事業主体を設立

東武鉄道が全額出資 墨田区も新体制へ

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 首都圏の地上デジタル放送用電波塔「新東京タワー」(第2東京タワー)の事業主体となる東武鉄道<9001>は1日、新タワー建設に向けて新会社「新東京タワー株式会社」を、東京都墨田区の同鉄道本社内に設立した。

新会社は、NHKと在京民放5社が2011年の完成を目指す、高さ610メートルの新タワーの事業主体。新タワーの最終候補地が、3月末に東京都内の「墨田・台東エリア」に決定したことを受け、東武鉄道が資本金4億円を全額出資して設立した。代表取締役は、これまで同鉄道で新タワー事業を担当してきた、鉢木勇・専務取締役が兼務する。今後、新会社は放送事業者との協議の窓口となり、新タワーの設計や事業計画の策定を行う。なお、最終候補地の自治体である墨田区は、新会社への出資について、現時点では検討中としている。

一方、墨田区も1日付で新タワー建設に向けて人事異動を行った。地域振興部内に新タワー・観光推進担当部長を置き、「新タワー・観光推進課」を新設した。担当部長を含む8人が、観光、環境、建物などハード面のまちづくり、防災の4分野を担当する。

墨田区の山崎昇区長は「新タワーを東京都東部の発展の起爆剤にしたい」としている。今後、新タワーを訪れた観光客を周辺地域へ導く手法を明確にすることが課題だ。同区では新タワー課が中心となり、区内の観光スポットの立案や、台東区をはじめとする隣接区と連携した観光プランを検討していくもようだ。【了】

写真:すみだタワーのイメージイラスト(上段)と現在の建設予定地周辺(イラスト提供:東武鉄道、撮影:吉川忠行)



初出:2006年05月01日14時27分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

0 件のコメント: