光で描く610メートルの新東京タワー
地元有志「旦那衆」が東京・墨田の建設予定地で
[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]
高さ610メートルの新東京タワーを秋の夜空に──。2011年に隅田川花火大会で有名な東京・墨田区に開業予定の新東京タワーを光で表現するイベント「光タワープロジェクト」(平成光勧進プロジェクト実行委員会主催)が、6日の午後8時から午後10時半まで、建設予定地で行われた。
新タワーを表現する光はサーチライトによるもの。タワーの形状と同じ3本の光と中央1本の光が夜空に交差し、610メートルのタワーを描き出した。会場周辺に設けられた受付では、実行委員会が作成した墨田区内の「観光グルメ地図」も配布された。
会場周辺や建設予定地に近い浅草の隅田川沿いでは、多くの人がカメラで光のタワーを写真に収めていた。
このプロジェクトを手がける実行委員会(佐原滋元会長)を構成する委員9人は、全員が墨田区在住。2006年12月に新タワーを光で表現しようという話が出て、07年3月に実行委員会が発足した。
実行委員会では、プロジェクトに賛同する610人の有志「旦那衆(だんなしゅう)」を区内外から募集中。今後も光のタワーの写真を募るフォトコンテストなどを行っていく。
旦那衆の男性(39)は墨田区出身。現在も区内で飲食店を経営する。今回のプロジェクトについて、
「祭りやみこしに通じるものがあるかもしれませんね。だから、みんなで楽しんで地元を盛り上げようという話が出てきたのではないでしょうか」
と語った。祭り好きな下町気質が、新タワー完成前からの地域活性化に結びついたようだ。
新東京タワーは、テレビの地上波放送がデジタル方式(地デジ)に完全移行するのに伴い、2011年から現在の東京タワーに替わり、首都圏の地デジ用電波塔の役割を果たす予定。
写真:秋の夜空に浮かび上がる光の新東京タワー=6日夜、東京・浅草で(撮影:吉川忠行)
■関連リンク
光タワープロジェクト
Rising East Project(東武鉄道)
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初出:2007年10月06日21時46分 吉川忠行/オーマイニュース
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