2008-07-08

D3導入から4カ月

3月16日にD3を購入して4カ月。先にD300を購入していたので、設定などはここで得たものをほぼそのまま反映できました。

これで、2005年10月から2年5カ月続いたEOS-1D Mark II Nの生活は終わり、Nikonメインの生活が戻ってきました。D2HsからMark II Nに切り替えた時も書きましたが、画質を除けばD2Hsのほうが使いやすいという感想を抱き続けてきた自分には、D3は待ちに待った機材でした。

D300と比べると、またマルチセレクターの話ですが、中央にボタンが設けられたのでより使いやすくなりました。D2Hsの時は中央ボタンを使った操作がやりづらく、中央を押しているのに斜め上を押したと判断されたりすることがよくありましたが、これがなくなりました。

単焦点も復活

レンズはほぼ同時期に購入したAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDと、以前から使用しているAi AF-S Zoom-Nikkor ED 17-35mm F2.8D(IF)、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)が中心です。D300と共用でAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)も使っています。

あとは単焦点が復活です。フルサイズということで銀塩時代に買ったレンズや、D3導入を見越して買い始めたカール・ツァイスのZFレンズ(Distagon T * 2/35とMakro Planar T* 2/100)、フジヤカメラで投げ売り状態のフォクトレンダーのSLレンズ(12mm F5.6、15mm F4.5、90mm F3.5、180mm F4)なんかも状況に応じて使ってます。まぁ、ULTRA-WIDE HELIAR 12mmとSUPER WIDE-HELIAR 15mmの2本はミラーアップなので自己責任ですが、ちょこっと使った限りでは周辺に色収差?が出たりするのであまり実用的じゃないです。

→ULTRA-WIDE HELIAR 12mmで撮った写真を載せました(09.11.14)
→SUPER WIDE-HELIAR 15mmで撮った写真を載せました(09.11.8)

先月までいた会社は、なかなか取材に行けない会社でした。その割にAF-S 70-200mm F2.8は結構荷物になるので、どうにか軽くしたいなぁと思って買ったのがAPO-LANTHAR 180mm F4でした。最悪は18-200mmでDXクロップという手もありますが、これならフルサイズで望遠までカバーできます。

ワイド側がAF-S 17-35mm F2.8なのは、運用上このほうが前玉を気にせずに撮れるからです。
商品撮影など、機材を丁寧に取り回せる撮影ならばAF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G EDを使いたいですが、報道の現場の場合だとカメラをぶら下げたりするので、あの前玉だとレンズが気になってしまいます。なので、普通に使える17-35mmも新型が出てくれるとありがたいのですが。

D3の画質

基本的にはD300の時に書いたことと同じです。強いて言えば、高感度がISO 3200まで躊躇なく使えることでしょうか。ISO 6400もあきらかに「高感度に設定している」とわかる画になりますが、使えないものじゃないです。むしろ、クセを把握すれば使いやすいと思います。

ホワイトバランスもD300で設定した[オート]に対して常に[B1]への微調整をかけてますし、ピクチャーコントロールも[スタンダード]を基準に、

輪郭強調:1
コントラスト:-1
明るさ:-1
色の濃さ:0(デフォルトのまま)
色合い:0(デフォルトのまま)

とD300と同じカスタマイズをして使っています。

ただ、D300のところで書いた「等倍で見ると肌は解像しているけど、髪の毛を一本一本見るとやや解像しておらず、ノリで固めたみたいに見えることもあった」ということは、D3だとありません。この辺はフルサイズの余裕なのだと思います。

AFが迷う

D300では特段気にならなかったのですが、D3で人物の表情のアップをねらったりすると、目などコントラストがある部分でピントを合わせようとしても大ボケしてしまうことがあります。当然このときに使っているレンズはAF-S 70-200mm F2.8が多いので、レンズが原因かもと思いましたが、サービスで見てもらった限りではレンズは異常なしとのこと。現在D3本体を預かってもらっています。

確かにAF-S 300mm F2.8(初代)でも若干同じようなことがあったので、D3の問題のような気がします。他社の人からも同じような話を聞いたので、もしかしたら何らかの不具合があるのかもしれません。

→修理品が戻り、原因がわかりました(08.7.13)

マルチセレクターが効かなくなる

私は縦位置にするときに横位置のレリーズボタンに手をかけたまま下に来るように構えます。その状態でマルチセレクターの左ボタン(横位置で見た場合)を押しても効かないことがたまにあり、これも今AFと一緒に見てもらっています。

左ボタンが効かなくなると、右ボタンを押して循環で希望の位置に戻すなどの応急処置をとってます。

D3とD300の防塵防滴の違い

これは両方を同じように濡らしたとは言い切れないのですが、4月に長野で行われた聖火リレーを取材したときに、ゴール地点では強い雨が降ったりやんだりしていました。そのときにD3とD300が濡れたときに、D3は再生ボタンやマルチセレクターを押しても問題なく作動しましたが、D300は再生ボタンやマルチセレクターの上ボタンなど、ほかのボタンよりも雨がかかった場所は一時的に反応が悪くなりました。

こうした挙動を見ていると、同じ防塵防滴でもD3のほうが安心できるなと感じました。もちろん、濡らさないようにするのが一番なのですが…。

D3とD700の違い

D700をさわった感想としては、測光モードのダイヤルの回転方向の変更など改良を加えたD300の筐体に、D3のセンサーを入れてゴミ取りを付けたもの、という感じでした。やはり“たてつけ”の部分はD一桁機とは違ってD300に近いです。それでも少しでも装備を軽くしたいという場合には良いと思いますし、ほぼ同じ画質で用途に応じたボディーが選べるようになってきたことも喜べることです。

D3やD300に比べて、D700は“使い勝手”というカタログスペックとして謳いにくい部分が向上していたので、D3X(仮称?)がどう進化するのかが今から楽しみです。

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