D2Hs→EOS-1D Mark II Nの感想 その2
10/12から使い始めたEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)ですが、小泉首相の靖国参拝や東京モーターショー、TBS v.s. 楽天問題、中越地震の被災地など、様々な取材で活躍しております。特に100-400mmは「折りたたみ超望遠レンズ」として重宝してます。今回は前回気づいた点以外にふれてみようと思います。
1. 続・ファインダー表示
D2HsというよりニコンのカメラをF5以来使ってきた僕が、不便だなぁと思うのはファインダー表示です。前回ホワイトバランスがどのモードになっているかがファインダーで確認できないと書きましたが、それ以外にもありました。
あまり雑誌などでは指摘されていないようですが、マニュアルと絞り優先を撮影中に切り替える場合など、露出モードをニコン(D2Hsに限らずD1なども)ではファインダーから目を離さずに切り替えられるのが、Mark II Nでは、上部液晶でないと切り替えが確認できません。会見会場などで撮影が始まり、最初はマニュアルで撮っていて、一時的に絞り優先にしたいときなど、ちょっと不便です。
どうもEOSでは、何かを設定する場合は液晶を見て操作するのが前提のようで、ニコンのようにファインダーをのぞきながら変えるということは、あまり考えていないようです。"MODE"ボタンを押すとファインダー内が真っ暗になるのが悲しい...
2. 暗部でのAF性能
ニコンではD2Hsに限らず、F5からEV -1の暗さでも(明るいところはEV +19まで)測距できていますが、Mark II NではEV 0からになります(同EV +18まで)。ちなみにEOS 20DやEOS 5DはEV -0.5から測距できます。つまり全体的にキヤノンのAFは暗いところが苦手なようです。
Mark II Nだと、目で見て暗いなぁと感じる場所だと測距に迷う動きをします。先日日産自動車の中間決算の取材へ行ったのですが、この時も暗部のAF性能の違いは感じました。D2HsやD1Hではそれほど迷わない程度のやや暗めの照明だったのですが、Mark II Nでは少し迷ってました。ゴーン社長が出てきて照明が明るくなってからは問題なかったですが、それまでは「あぁ、やっぱり薄暗い所は苦手なんだなぁ」という感じでした。
写真はその日産の中間決算でのものです。日本人記者からの質問を、通訳のレシーバーで聞くゴーン社長です。
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