2007-02-11

新タワー誘致へ墨田・台東両区連携

墨田区と台東区が誘致推進連絡会を発足

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 東京都墨田区と台東区は22日夜、新東京タワー(仮称)の誘致実現に向けて「墨田・台東新タワー誘致推進連絡会」の発足式(墨田区内の新タワー誘致推進協議会、台東区内の新タワー区内建設誘致準備会主催)を墨田区のすみだリバーサイドホールで開いた。会場には地元の商店主など100人以上が出席した。

新東京タワーは首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となり、高さは約600メートルになる。NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)は、3月28日に押上駅/業平橋駅周辺を建設予定地とする「墨田・台東エリア」を新東京タワーの「交渉優先候補地(第一候補地)」として条件付きで選定し、第二候補地としてさいたま新都心を選定したが、最終決定には至っていない。

放送事業者側が挙げた条件は(1)隅田川をはさんだ台東・墨田両区の区民と行政が一体となった、観光やまちづくり活動の支援や推進が図られること(2)地元住民の受け入れ態勢があること(3)都市防災に関する行政支援がなされること-の3点。同エリアは、地元商店街などを中心に誘致活動を行っている。今回発足した連絡会には、墨田・台東両区が連携して誘致活動を行っていく姿勢を、放送事業者に対して明確にする目的がある。

両区の誘致推進団体の代表が、連絡会発足の趣意書(覚え書き)の取り交わし、来賓として出席した山崎昇墨田区長と吉住弘台東区長があいさつした。山崎墨田区長は、同エリアが候補地に残った理由は「建設候補地と事業主体が明らかである点」にあるとし、「単なる電波塔に終わらず、地域や経済的な貢献が必要。浅草など歴史ある観光地をもつ台東区との連携は不可欠」と語った。また、吉住台東区長は、1977年からの墨田区との姉妹区提携を引き合いに「タワー誘致をきっかけに、両区のきずなが一層強まれば」と希望を述べた。

また、タワーの事業主体である東武鉄道の鉢木勇専務は、「両国や錦糸町、向島を擁する墨田地区と、上野と浅草のある台東地区の連携があってはじめて大きな力になる」と両区が連携する利点を強調するとともに、「東京の城東地区全体の活性化に波及効果がある」と期待感を示した。

墨田・台東エリアと新タワー誘致を競っているさいたま新都心では、11日に誘致実現へ向けての講演会が開かれている。【了】

写真:会場には新タワーの模型やイメージイラストが展示された(撮影:吉川忠行)



初出:2005年07月22日21時50分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

さいたま 新タワー誘致に全力

さいたま新都心で「さいたまタワー講演会」開かれる

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となる、600メートル級の新東京タワー(仮称)の候補地のひとつである、さいたま新都心で11日夜、新タワー誘致に向けて講演会(さいたまタワー実現大連合主催)が行われた。会場には地元選出の国会議員14人(うち代理7人)、県議19人、市議14人が出席し、会場には地元住民や関係者ら550人が詰め掛け、追加席が設けられた。

NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)は、3月28日に墨田区を新東京タワーの「交渉優先候補地」として条件付きで選定した。もう一つの候補地として、さいたま新都心を選定しているが、最終決定には至っていない。


 開会に先立ち、さいたまタワー実現大連合の代表である、上田清司埼玉県知事や相川宗一さいたま市長らがあいさつした。相川市長は、候補地周辺にさいたまスーパーアリーナなどの観光施設が充実していることを挙げ、「大逆転の可能性もあると思う」と期待した。

また、同連合の深井明副代表は、先日行われた都議会議員選挙で「東京に新タワーを、という公約を掲げた候補者はいなかったが、(東武伊勢崎線の竹ノ塚踏切事故を受けて)踏切は直す、というマニフェストを掲げた候補者はいた」と、さいたま側と都内の候補地の誘致活動を比較し、都内でのタワー誘致活動に疑問を呈した。

あいさつに続き、神戸大学の重村力教授らがタワーの歴史や防災上の意義などを講演し、聴衆は熱心に耳を傾けていた。【了】

写真1:さいたまタワーの事業提案図3案(提供:さいたまタワー実現大連合)
写真2:さいたまスーパーアリーナ(中央奥)が見える、さいたまタワーの建設候補地=11日夜、さいたま新都心で(撮影:吉川忠行)



初出:2005年07月12日12時00分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

2007-02-10

新タワー、地域の特性で選ぶ

豊島区の公開質問書に対し、放送事業者が回答

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 東京都豊島区は15日、「新東京タワー」(仮称)の建設候補地の選定結果などについて、NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)宛に提出していた公開質問書に対し、回答があったと発表した。新東京タワーは首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となり、災害時の情報発信やテレビ付き携帯電話・車載テレビといった、移動体向けの情報発信にも利用される。

放送事業者側は3月28日に、条件付きで墨田区を「交渉優先候補地」に、さいたま新都心を第2候補地に選定している(関連記事)。豊島区はこの結果に対し、新タワー候補地の選定などに疑問があるとして、5日に放送事業者側へ公開質問状を提出して説明を求めていた。

回答では選定結果について「特定の項目に重点をおいたものではなく総合的な相対評価で、事業計画よりも当該地区の潜在力(各候補地の特性)に重点がおかれたもの」としている。また、技術的な問題などで、選定した両候補地に建設が不可能となった場合については、「現タワーを継続使用しながら、対応を検討する」としている。

豊島区は今後の対応について、区の誘致組織「新東京タワー事業化準備委員会」で協議していく方針。【了】

写真:豊島区は独立行政法人・造幣局東京支局の敷地内を建設候補地としていた。(資料写真:吉川忠行)



初出:2005年04月15日20時33分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

新東京タワーの優先候補地に墨田区

台東区との連携など条件付きで

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 28日午前、NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)は、墨田区(関連記事)を新東京タワー(仮称)の「交渉優先候補地」として条件付きで選定し、各候補地を訪れて選定結果と経緯を報告した。

同プロジェクトの諮問機関である「新タワー候補地に関する有識者検討委員会」の答申によると、最終審査に残った候補地は、さいたま市(さいたま新都心)、豊島区(池袋)、台東区(隅田公園)、墨田区(業平橋・押上)。最終選考では、(1)安全性・永続性、(2)環境影響、(3)機能面・事業性、(4)「都市文化の創成拠点」という4つの評価軸による検討が行われ、9名の委員のうち、6名が墨田区、3名がさいたま市をあげた。

答申によると、墨田・台東両地区は、変ぼうする都市風景の中で「唯一残された、江戸伝統文化の継承地であり、京都と並ぶ日本の歴史遺産を国内外に提示できる地域」としている。タワー建設を契機に、同地区が江戸文化再発見の観光拠点となることが、「東京の長期的なまちづくりにとって大きな意味を持つ」としている。

付帯条件については、(1)隅田川をはさんだ台東・墨田両区の区民と行政が一体となった、観光やまちづくり活動の支援や推進が図られること、(2)地元住民の受け入れ態勢があること、(3)都市防災に関する行政支援がなされること、とした。

なお、さいたま市(関連記事)については、「東京の震災時のバックアップ機能等を考え、都心部から離れたさいたま市を推薦する複数委員の意見があったことを参考として付記する」とされている。

候補地関係者によれば、現在の東京タワーは、電波送信など技術的な比較検討の結果次第で継続使用の可能性もあるようだ。新東京タワーの誘致合戦は、「交渉優先候補地」の選定で一区切りを迎え、次のステージに進もうとしている。【了】

写真:業平橋駅から見たタワー建設予定地。写真奥が押上方面。(撮影:吉川忠行)



初出:2005年03月28日20時50分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

2007-02-09

特集・どうなる?新東京タワー(最終回)

4月には候補地が絞られる

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 新東京タワー(仮称)の候補地選定が大詰めを迎えている。ライブドアニュースで
は、これまで6回にわたって、新タワー誘致を進めている足立区、台東区、墨田区、豊島区、さいたま市の各候補地について紹介してきたが、いよいよ3月末には建設候補地が数カ所に絞られることになる。

そしてその後、NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)との間で個別的な交渉が行われ、放送事業者各社の株主総会で計画の承認を得た後、夏までには最終的な決定が行われる運びとなる。

放送事業者側が候補地に求めているもの

テレビ朝日の広報部によれば、タワー建設候補地の絞り込みに際しては、4つの条件が基準になるという。(1)600メートル級のタワーが建てられる土地であるか、(2)電波が関東圏に届くかなど技術的な問題はないか、(3)移動体向けのサービスが行えるか、(4)観光・文化的に周囲とマッチする場所であるか。

なお、今回取り上げた以外にも、練馬区や港区麻布台の郵政公社・飯倉分館などの候補地が取り沙汰されていると一部で報じられているが、いずれも現時点では具体的な計画が放送事業者側に提出されていないもよう。したがって、これまで紹介した候補地のどこかに決まる公算が高い。

タワーの経済効果はあるのか

各候補地が新タワー期待しているのは、集客による観光収入と地域活性化である。各候補地とも、地上数百メートルに設置予定の展望室への予想年間入場者数は約300万人。仮に入場料を1000円とすれば、30億円が見込める計算になる。日本電波塔株式会社によれば、現在の東京タワー展望台への年間来訪者数(2004年)は、大展望台(820円)が251万人、特別展望台(600円)が65万人なので、各候補地が出している予想入場者数は決して不可能な数字ではないかもしれない。

展望台入場料以外にも、駐車料、テナント料、放送事業者や携帯電話会社からのアンテナ設置場所の使用料などの収入も見込める。さらに、新タワーが立つことによる大きな経済波及効果も考えられる。たとえば、日本経済研究所は豊島区に新タワーを誘致したさいの経済効果を770億円と試算しているが、それは同区の17年度一般会計予算の約半分に相当する額である。

各地の得票数と読者からの反応

さて、ライブドアニュースが行った世論調査の最終結果によれば、1位・さいたま新都心(1555票)、2位・豊島区(1435票)、3位・墨田区(1319票)、4位・台東区(385票)5位・足立区(365票)の順だった。なお、「ふさわしいと思う新タワー」を選んでいただく調査だったが、「新東京タワーいらない」が986票もあった。

新タワー不要論の理由としては、地上デジタル放送に対する疑問の声が多かった。一方、観光資源として新タワーを歓迎するコメントも数多く寄せられた。たとえば、ターミナル駅が「通過駅化」して魅力を失いつつあるの新しい観光の目玉にしたい考える候補地がある。また、新タワーを核にして周辺一帯を新しい観光地にしたいと願う候補地もある。

いずれにしても、この半年以内に、新タワー建設予定地が決まることになる。【了】

写真:東京タワーの特別展望台の上には赤白のデジタルアンテナが取り付けられている(撮影:吉川忠行)

■特集・どうなる?新東京タワー
第6回 さいたまタワー(埼玉県・さいたま新都心)
第5回 新東京タワー(豊島区・池袋)
第4回 すみだタワー(墨田区 押上・業平橋)
第3回 新東京タワー(足立区・東六月と舎人)
第2回 台東ワールドタワー(台東区・隅田公園周辺)
第1回 600メートル級タワー、今月末には候補地絞り込みか



初出:2005年03月19日18時52分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

特集・どうなる?新東京タワー(6)

さいたまタワー(埼玉県・さいたま新都心)

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 「さいたま新都心」は関東平野のほぼ中心に位置し、国の広域防
災拠点でもある。「東京で万一のことがあっても大丈夫です」--新タワー誘致の担当者は、東京から離れた埼玉県内にタワーを建てることのメリットを強調する。

新タワー(さいたまタワー)は、「南側中核施設群用地」に建設されることになる。広さ約2.4ヘクタールで、その約6割は都市再生機構が所有し、残りを埼玉県(約3割)とさいたま市がそれぞれ所有している。現在は駐車場として使用されており、その一角に「彩の国8番館」(産学交流プラザ)が暫定的に建てられている。県と市は、新タワーの「事業の実施に必要な土地の確保および関係権利者の調整に努める」としている。

県や市は誘致に積極的

埼玉県・さいたま市ともに、新タワー誘致を全面的にバックアップしている。2003年12月に「在京6社新タワー推進プロジェクト」が新東京タワー構想を発表した翌月(04年1月)には、上田清司・埼玉県知事が誘致を表明し、2月には上田県知事と相川宗一さいたま市長が、議会で誘致の決意表明を行っている。3月末に県・市・地元経済界を中心とする「さいたまタワー実現大連合」(総代表・石原信雄元内閣官房副長官)が設立され、4月1日には「県・市」との合同事務局が設置されている。

「新都心カラ…未来へ 発信!」と題し、600メートル級の「世界一のタワー」誘致のために、100万人を目標に行われた誘致署名活動では、04年10月に150万人を達成し、12月には放送事業者側に176万人分の署名を提出している。立地、優れた都市基盤、そして集客性など新都心の「8つの魅力」を前面に出して、官民一体となって誘致運動を繰り広げた成果だろう。

また、タワー建設の事業主体は原則として民間とするが、放送事業者側の要請があれば県および市も協力することもありうるという。合同事務局には「税金でタワー事業をすべて行うのか」という意見も寄せられているが、そのような誤解を招かないようにしたい、とのことだった。

なお、現在の東京タワーから北西約25キロの地点に電波発信拠点を移すことについて、一部の放送事業者からは懸念の声があがっている。電波が届く範囲の問題および東京からのアクセスの問題があるからだ。これに対しては、同事務局では「電波を発信する上での技術的な問題はない」「都心と直結した抜群の交通アクセスがある」としている。

空中庭園やホテルを併設する案も

新タワーとしては3つの計画案が出されている。高さはいずれも約600メートル。地上200メートルの高さに空中庭園を設ける案や、地上400メートルの部分に展望室やホテル・レストランを配置する案、さらには地上から480メートルの高さに展望室を作る案などである(イメージ図は比較表参照)。オープン当初の5年間に、年間200万人の集客を見込んでいる。

新タワーの建設予定地は、格闘技の試合などが催されることで有名な「さいたまスーパーアリーナ」に隣接している。同地は災害時の避難場所に指定されており、7000人分の物資の備蓄拠点でもある。千葉県に「新東京国際空港」と「東京ディズニーランド」があるように、埼玉県に「新東京タワーが建つ」だろうか。(つづく

写真:タワー建設予定地。中央奥はさいたまスーパーアリーナ(撮影:吉川忠行)

■特集・どうなる?新東京タワー
最終回 4月には候補地が絞られる
第5回 新東京タワー(豊島区・池袋)
第4回 すみだタワー(墨田区 押上・業平橋)
第3回 新東京タワー(足立区・東六月と舎人)
第2回 台東ワールドタワー(台東区・隅田公園周辺)
第1回 600メートル級タワー、今月末には候補地絞り込みか



初出:2005年03月16日21時15分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

2007-02-08

特集・どうなる?新東京タワー(5)

新東京タワー(豊島区・池袋)

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 豊島区内の新東京タワー建設候補地は、池袋のサンシャインシティの東側に隣
接する独立行政法人・造幣局東京支局の敷地内。同支局では、収集用貨幣である「プルーフ貨幣」と勲章を製造している。その約半分(約1.67ヘクタール)を使って新東京タワーを建設し、残りの土地には造幣局の新工場が建設されることになる。東池袋4丁目地区および南池袋2丁目など、周辺地区の再開発も進められている。

2003年12月、「在京6社新タワー推進プロジェクト」が新東京タワー構想を発表してすぐに、東京商工会議所豊島支部の関係者などで作る「特定非営利活動法人東京アーバンクリエイト21」が誘致活動を開始した。04年9月には区の助役を委員長とする「事業化準備委員会」が設立され、区も誘致活動に参加することになった。05年1月20日に池袋の豊島公会堂で開催された誘致推進大会には、地元選出の国会議員をはじめ、多数の関係者が詰めかけた。

災害時の防災空地のネットワークタワーを形成

事業化準備委員会が用意した事業計画案(概要版)によれば、「21世紀のユビキタス時代の担い手として相応しい、斬新で躍動的なシンボルタワー」は600メートル級で、地上330メートルと450メートルにそれぞれ第1展望室と第2展望室を設置する予定だ(イメージ図は比較表参照)。年間3000万人の集客を誇るサンシャインシティに立つ「サンシャイン60」の展望台の高さは240メートル。新タワーは初年度で300万人の集客を見込んでいる。

東京都土木研究所作成の資料(1987年)によれば、豊島区は武蔵野段丘に位置している。したがって同区は、他の新タワー建設候補地に比べて「地盤液状化」が発生しないという強みを持っている。

新タワーの地上部には防災広場を整備し、新タワーと分離して建設される27階建ての事務所棟(高さ135メートル)の低層階上部にも防災広場ができる。災害時の防災拠点として、サンシャインシティの防災広場とも連結して、防災空き地のネットワークが形成されることになる。

にぎわいの連続性を確保するために

同区が新タワーの誘致活動に力を入れるのにはわけがある。新宿や渋谷などの他の副都心と比べて、相対的に地位が低下しているとみられているからだ。東京都商工指導所が2000年に実施した「大都市消費者の繁華街出向行動の実証分析」などの調査では、まちの回遊性や新奇性の乏しさが指摘されている。

また、池袋は、JR線に加え私鉄2線と地下鉄3線が乗り入れるターミナル駅であるにもかかわらず、いまや通過駅になりつつあるという事情もある。埼京線は大崎まで延び、東武東上線は東京メトロ有楽町線と相互乗り入れになり、宇都宮・前橋方面から新宿を経由して横浜・鎌倉方面まで乗り換えなしで行ける「湘南新宿ライン」が増発されるなど、池袋駅で降りる必要性が低下しているからだ。

池袋駅東口からタワー建設地周辺まで「LRT」と呼ばれる次世代型路面電車を走らせる計画がある。「ケーブルライナー」と呼ばれる小型モノレールを整備する案も浮上している。「にぎわいの連続性」を確保して繁華街としてのマイナスイメージをぬぐい去り、「安心・安全の街づくり」を推進するために、豊島区にとって世界最大級のタワーは、のどから手が出るほど欲しいプロジェクトなのだ。(つづく

写真:タワー建設予定地の奥には高さ240メートルのサンシャイン60(写真中央)が見える(撮影:吉川忠行)

■特集・どうなる?新東京タワー
最終回 4月には候補地が絞られる
第6回 さいたまタワー(埼玉県・さいたま新都心)
第4回 すみだタワー(墨田区 押上・業平橋)
第3回 新東京タワー(足立区・東六月と舎人)
第2回 台東ワールドタワー(台東区・隅田公園周辺)
第1回 600メートル級タワー、今月末には候補地絞り込みか



初出:2005年03月14日21時03分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

特集・どうなる?新東京タワー(4)

すみだタワー(墨田区 押上・業平橋)

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 すみだタワーの建設候補は押上・業平橋地区。現在、都市基盤整備の準備が進められている約6.4ヘクタールの「押上・業平橋駅周辺土地区画整理事業」の中核的施設として、新タワー建設が盛り込まれている。

すみだタワーの3つのウリ

2003年3月に、営団地下鉄(現東京メトロ)半蔵門線の水天宮-押上間が開通し、従来の東急田園都市線に加え、東武伊勢崎線との相互乗り入れが行われるようになって、同地区の交通の利便性は飛躍的に向上した。羽田・成田両空港からそれぞれ約1時間、東京駅から14分、上野駅から7分。この良好な交通アクセスが、新タワー誘致の第一のウリである。

第二のウリは、周辺部に観光資源の集積があること。浅草(浅草寺・雷門・仲見世通り)、両国(江戸東京博物館・国技館)、上野公園、秋葉原電気街などである。ちなみに、第2回目で紹介した「台東ワールドタワー」とは、隅田川を隔てて直線で約1キロメートルしか離れていない。

第三のウリは、事業主体が明確になっていること。建設予定地は事業主体である東武鉄道の所有地だ。去る2月10日に同区内の曳舟文化センターで行われた「新タワー誘致決起大会」(新タワー誘致推進協議会と墨田区の共催)には約600人が集まり、東武鉄道が新タワーのプレゼンテーションを行った。

今のままでは建てられないが… ~航空法という壁を壊す~

すみだタワーの高さは約610メートル。地上350メートルと450メートルに展望ロビーと特別展望ロビーを設置する予定(イメージ図は比較表参照)。商業施設やレストランも設ける計画で、建設費は概算で約500億円と見込んでいる。

すみだタワーの建設予定地域は、羽田空港の飛行ルートにあたり、航空法上の高さ規制がある。このため、現時点では610メートルの新タ
ワーを建設することはできない。だが、国土交通省が4月に、この地域を含む2地域で、航空法の高さ制限を緩和する予定になっているので、タワー建設に支障はなくなることになる。

東武鉄道によれば、すみだタワーの「基本理念」は、「活力あるまちづくり」と「時空を越えたランドスケープの創造」。墨田区は、周辺地域の大規模開発と観光タワー事業との相乗効果に大きな期待を寄せている。(つづく

写真:業平橋駅から見たタワー建設予定地(撮影:吉川忠行)

■特集・どうなる?新東京タワー
最終回 4月には候補地が絞られる
第6回 さいたまタワー(埼玉県・さいたま新都心)
第5回 新東京タワー(豊島区・池袋)
第3回 新東京タワー(足立区・東六月と舎人)
第2回 台東ワールドタワー(台東区・隅田公園周辺)
第1回 600メートル級タワー、今月末には候補地絞り込みか



初出:2005年03月12日19時06分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

2007-02-07

特集・どうなる?新東京タワー(3)

新東京タワー(足立区・東六月と舎人)

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 足立区の候補地は東六月地区と舎人(とねり)地区の2カ所。両地区とも「他の候
補地よりも地価が比較的安価なので安上がりにできます」と足立区の担当者は語る。東六月地区はニッポン放送<4660>の送信施設跡地(現在は住民向け野球場として開放)、舎人地区は都立舎人公園の敷地内(一部足立区の土地)である。

足立区内には当初、東六月地区と舎人地区に加えて、入谷地区、千住大橋地区、中川地区の5つの候補地があった。最終的に、地権者の取りまとめが容易である東六月地区、2007年開通予定の新交通「日暮里・舎人線」の新駅・舎人公園駅(仮称)ができて交通の便が良くなる舎人地区の2候補地に絞り込まれたが、1カ所に絞り込めなかったのには理由がある。東六月は駅から遠いという問題があり、舎人は土地取得の実現性に疑問が残っているからだ。

地権者の取りまとめの容易さか、駅からの距離か

東六月地区の地権者はニッポン放送を含む5者(民間)で、すべての地権者がタワー建設に賛同しているという。したがって、土地の取得については問題はない。ある地権者によると、以前から区による周辺道路整備計画があるので、新タワー建設による道路混雑の心配もないとのこと。

問題は鉄道の駅から遠いという点。東六月地区は、東武伊勢崎線竹ノ塚駅、西新井駅、05年8月に開通予定の「つくばエクスプレス」の六町駅からそれぞれ約1.5キロの位置にある。いずれの駅からも徒歩で約25分もかかる。同地権者は、「シャトルバスやワンコインタクシーで対応したい」としている。

一方の舎人地区の建設予定地(舎人公園)は、新交通「日暮里・舎人線」の舎人公園駅(仮称)の目の前で、交通の便という問題はクリアできる。しかし、舎人公園は都の公園で、用地確保には都の同意が必要となる。問題は、タワー不要論を唱える石原都知事を説得することができるかどうかである。

楽しめるタワー 東六月

東六月地区で構想されているタワーの高さは約600メートルで、第1展望台を地上400メートル、第2展望台を地上520メートルに設ける計画(イメージ図は比較表参照)。展望台でライブを行うなど、さまざまに活用したいと考えている。展望台の年間想定入場者数は280万人、タワーの建築費は概算で301億円。タワー周辺を庭園として整備する計画もある。

「歴史的な建造物にしたい。朝・昼・晩で表情を変えるようなタワーがいい」「現在の東六月地区は観光地とはいえないが、タワーができれば変わっていくと思う。今の姿ではなく、タワーができたあとの10年、20年後のことも考慮してほしい」という。そして、後世に残るようなタワーを建てたい、とのこと。

公園との共生 舎人

舎人公園の敷地は70ヘクタール、東京ドーム約15個分の広さである。そのうちタワーの建設予定地は約2ヘクタール。タワーの高さは600メートル、第1展望室を地上310メートル、第2展望室を地上420メートルの高さに設ける計画だ(イメージ図は比較表参照)。展望台の年間想定入場者数は330万人。タワーの建築費は概算で307億円。
都立舎人公園にはキャンプ場や野球場、テニスコートなどがある。タワーの計画地内にも駐車場が計画されているが、満車時は公園の駐車場を利用する案も出ている。タワーが建つことで、新交通「日暮里・舎人線」の乗客が増えることが期待されている。お台場の新交通「ゆりかもめ」のように。

かつて東六月地区にはニッポン放送の電波塔が立てられていた。東六月地区か舎人地区に、新しい巨大電波塔が建つ日がくるだろうか。(つづく

写真:左側は建設中の新交通「日暮里・舎人線」=東京・舎人公園で(撮影:吉川忠行)

■特集・どうなる?新東京タワー
最終回 4月には候補地が絞られる
第6回 さいたまタワー(埼玉県・さいたま新都心)
第5回 新東京タワー(豊島区・池袋)
第4回 すみだタワー(墨田区 押上・業平橋)
第2回 台東ワールドタワー(台東区・隅田公園周辺)
第1回 600メートル級タワー、今月末には候補地絞り込みか



初出:2005年03月10日23時01分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

港区麻布台に新東京タワー?

総務省、森ビル、郵政公社ともに否定

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 「新東京タワー」(仮称)の新たな建設候補地名が挙がった。場所は港区麻布台。現在の東京タワーから直線距離で約300メートル、郵政公社・飯倉分館。7日の時事通信のインターネット配信記事で、「新タワーの建設地に、東京都港区麻布台の郵政公社跡地が有力となっていることが7日明らかになった」「今後、放送の許認可権を持つ総務省がテレビ局側との調整に入る」と報じられたのだ。

まさに「寝耳に水」の話だった。ライブドア・ニュースでは、「新東京タワー」の候補地をめぐって繰り広げられている誘致合戦について「特集」を組んで報じている。そこで、関係各所に取材して、真偽のほどを確かめてみた。

まず、郵政公社に連絡した。「郵政公社の跡地」とあるが、飯倉分館は郵政公社が現在も使用しており、麻布郵便局などが入っている。同公社広報によると、「飯倉分館を取り壊す予定はない。森ビルからの打診もない」とのこと。

次に、総務省。「総務省がテレビ局側との調整に入る」という点に関して、同省情報通信政策局の担当者は「再開発事業のアイデアの一つ。放送事業者側と協議する以前に、総務省は候補地の選定に介入していないし、そもそもタワーを作って欲しいと言っているわけでもない」と困惑している様子。

埼玉新聞のWEB版では、総務省とともに森ビルの名前もあがっている。しかし、同社の広報担当者は、「飯倉分館周辺の再開発は計画しているが、飯倉分館そのものを再開発する予定はない」「再開発の目玉として、新東京タワーを建設する案を放送事業者や関係省庁に打診したことは事実だが、具体的な協議はしていない」とのこと。

新東京タワー誘致を進めている埼玉県の上田清司知事は、「インチキくさいね」と不快感を示したという。ある関係者は「総務省が関与するという話ははじめて聞いた」とのこと。どうやら、この情報は事実無根だったようだが、火のないところに煙は立たずという。はたして、真偽のほどは……【了】

写真:郵政公社・飯倉分館(写真左)の右奥には東京タワーが見える(撮影:吉川忠行)



初出:2005年03月09日19時50分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

2007-02-06

特集・どうなる?新東京タワー(2)

台東ワールドタワー(台東区・隅田公園周辺)

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 「売り」は大川端と江戸情緒。台東ワールドタワーの実現に向けて、台東区では民間主導の誘致運動が展開されている。

主役は地元商店街、町会や観光連盟。2001年秋には「『新東京タワー』区内建設誘致準備会」を立ち上げる。放送事業者が新東京タワーに関する新聞発表を行った03年12月の、実に2年も前のことである。あくまでも“協力”という姿勢を崩さない区に対して、新タワー誘致に向けての区民の盛り上がりをアピールするために、署名集めを行い、3万人分の署名を集めた。

建設予定地は、区立隅田公園や区民会館周辺。隅田公園は国有地、区民会館周辺の土地は区有である。駐車場は、タワー用地と同時に整備する予定だ。同準備会事務局の稲垣雅彦氏は、「単なる遊休地利用ではなく、地域活性化のための開発」であることを強調する。

タワーの高さは600メートルで、200階建てのビルに相当する(イメージ図はこちらを参照)。展望台は450メートル付近に設置される。高層ビル150階に相当する高さだ。観光・商業・娯楽・文化・産業支援関係の付帯施設が計画され、年間500万人の来訪者数を予想している。

タワーは誰のもの?

「六本木ヒルズや丸ビルに入っているようなテナントが台東ワールドタワーに入ることは想定していない」「そのようなことをしても、六本木ヒルズや丸ビルのコピーができるだけ」「世界の人に江戸情緒を見てもらいたい。だからタワーだけで完結しない計画にした」と稲垣氏は熱っぽく語る。

台東ワールドタワーには、浅草や上野などの老舗が入ることになるかもしれない。しかし重要なことは、タワーと周辺地域のあいだに人の流れを作り出すような仕掛けを考えることである。例えば、「かっぱ橋道具街」と連携して、海外からの観光客にも人気がある「食品サンプル」をタワーで展示する。タワーを訪れた人がそれを見て、プロの料理人などが道具を買いに行くことで知られる「かっぱ橋道具街」へ足を運ぶようになる、というわけだ。

台東ワールドタワーの事業主体については、地域活性化を考えると、「特定の企業が行うのではなく、地元中心が望ましい」という。特定企業が事業主体になると、タワー内で客の囲い込みを行ってしまい、周辺の商業地域にお客が流れにくくなるからだ。会社形態としては、第三セクター方式では責任の所在が曖昧になりがちなので、民間会社にしたいとのこと。

隅田川にタワーが映える

浅草界隈は昔、旦那衆が船で遊びに来る場所だった。そこで、台東ワールドタワーが完成すれば、「そこを起点にして、お台場や東京ディズニーランドに船で行く」という観光コースも考えられる。夏の花火も絶景だろう。「見返り美人」をイメージしたという台東ワールドタワーは隅田川によく映える。

2011年、はたして大川端にタワーが建っているだろうか。(つづく

隅田川から見た隅田公園方面(撮影:吉川忠行)

■特集・どうなる?新東京タワー
最終回 4月には候補地が絞られる
第6回 さいたまタワー(埼玉県・さいたま新都心)
第5回 新東京タワー(豊島区・池袋)
第4回 すみだタワー(墨田区 押上・業平橋)
第3回 新東京タワー(足立区・東六月と舎人)
第1回 600メートル級タワー、今月末には候補地絞り込みか



初出:2005年03月08日22時13分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

特集・どうなる?新東京タワー(1)

600メートル級タワー、今月末には候補地絞り込みか

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となる「新東京タワー」(仮称)の建設候補
地が、今月末には絞り込まれる見込みだ。新タワーは地上デジタル放送以外に、災害時の情報発信やテレビ付き携帯電話・車載テレビといった、移動体向けの情報発信にも利用される。各候補地には今月末までに、NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」(幹事会社:テレビ朝日)から選定結果が伝えられることになっている。

そもそも新タワーは要らない?

04年9月24日、石原慎太郎・東京都知事は定例会見で記者から新タワーについて質問されて、「どこにもつくる必要はないと思う。大体システムが変わろうとしている時代に、あんなばかでかいタワーが要るかどうか、それはもう基本的な問題だ」とバッサリ。

この不要論を各候補地の担当者にぶつけると、「放送事業者が必要と言うから名乗りをあげた」「携帯電話をはじめ、移動体向けの電波塔としての需要はある」といった答えが返ってきた。地上デジタル放送はケーブルテレビなどで代用できても、移動体向けの電波塔は必要だということだ。

また、災害時の情報発信拠点の整備の必要性を説く点も共通している。特に都内の候補地と比べ、立地で不利と言われている「さいたまタワー」の担当者は、「東京で万一のことがあっても大丈夫です」と、国の広域防災拠点でもある「さいたま新都心」が「東京から離れていることの利点」を強調する。

場所・カネ・事業主体

建設地に関しては、自治体主導の色彩の濃い「さいたまタワー」と、事業主体として東武鉄道が名乗りを挙げている「すみだタワー」はほぼ確定しているものの、他の候補地は「正式に決まるまでは詳細な話を進めにくい」という。しかし、水面下での交渉は着実に進められている模様だ。東京タワー(333メートル)の約2倍の高さとなる新タワー建設には約3年半の工期が必要といわれ、地上波テレビ放送が完全デジタル化され、新タワーが必要となる2011年に完成させるためには、遅くとも2007年には着工されなければならないからだ。

タワー部分のみの建設費は300億-500億円になると予想される。収入源としては、アンテナの使用料(地上デジタル放送・携帯電話などの移動体関連・防災関連)、展望台の入場料や付帯施設も含むテナント料などが考えられるが、「不動産の証券化」や「ネーミング・ライツ(命名権)」などの提案を行う候補地もある。

タワーの建設およびその後の運営に関しては、事業主体となる新会社が行うため、各候補地とも原則的には「自治体が財政支出をすることはない」としている。しかし、その会社に自治体も加わって欲しいという意向を放送事業者側が示せば、間接的に税金が投入される可能性も否定できない。なお、複数の関係者の話を総合すると、放送事業者側は、事業主体となる新会社の経営に参画したいという意向もあるようだが、明確な態度は決めかねている模様。

「新タワー」建設に向けて、足立区、さいたま市、墨田区、台東区、豊島区の各候補地では、いま誘致合戦の最終段階を迎えている。今日から7回にわたって、各候補地における最新の動きを紹介することにしたい。(つづく

写真:六本木ヒルズから見た東京タワー(撮影:吉川忠行)

■特集・どうなる?新東京タワー
最終回 4月には候補地が絞られる
第6回 さいたまタワー(埼玉県・さいたま新都心)
第5回 新東京タワー(豊島区・池袋)
第4回 すみだタワー(墨田区 押上・業平橋)
第3回 新東京タワー(足立区・東六月と舎人)
第2回 台東ワールドタワー(台東区・隅田公園周辺)



初出:2005年03月07日20時45分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

2007-02-05

新東京タワー誘致、大詰めへ

投票・読者が選ぶ『新東京タワー』

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

新東京タワー(仮称)建設候補地選定作業が大詰めを迎えている。新東京タワーは首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となるタワーで、災害時の情報発信用アンテナやテレビ付き携帯電話・車載テレビ向けのアンテナも設置され、首都圏全域を強い電波でカバーできる。現在、NHKと在京民放テレビ5局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」が、各候補地についての調査を有識者に依頼しており、3月末頃に各候補地に選定結果が伝えられることになっている。

各候補地とも、建設する新タワーの高さは約600メートルで、東京タワー(333メートル)の約2倍。カナダのCNタワー(553メートル)を抜き、世界一高い建造物になる。2011年7月に地上アナログ放送は終了し、それ以降、地上波テレビ放送は完全デジタル化の時代を迎える。それまでに新タワーを建設するためには、遅くとも2007年に着工される必要がある。

新タワー建設に名乗りを挙げているのは、足立区(東六月地区と舎人地区)、墨田区(押上・業平橋)、台東区(隅田公園周辺)、豊島区(池袋)、埼玉県(さいたま新都心)の6候補地。各候補地とも、地盤の強固さや交通の利便性、建設用地取得の可能性の高さなどの優位性を挙げて懸命な誘致合戦を展開している。複数の関係者の話によると、3月末に数個所に絞り込まれ、その後、内定した候補地ごとの交渉が行われる模様だ。【了】




初出:2005年02月21日20時22分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

池袋 新東京タワー誘致へ

600メートル級の新東京タワー誘致目指す

[私が過去にニュース媒体で出稿した記事の再掲です]

 20日、首都圏の地上デジタル放送の発信拠点となる新東京タワー(仮称)の誘致実現を目指し、東京・豊島区池袋で誘致推進大会が開かれた。主催は新東京タワー誘致推進協議会と新東京タワー事業化促進豊島区議員連盟。会場には地元選出の国会議員をはじめ、多数の関係者が詰めかけ、会場は立ち見が出るほどで、地元の関心の高さがうかがわれた。

新東京タワーは、現在NHKと在京テレビ局各社がテレビ放送の電波を発信している東京タワーに代わり、地上デジタル放送を発信するほか、災害時の情報発信やテレビ付き携帯電話や車載テレビ向けの放送サービスなども行う。同タワーの高さは、東京タワー(333メートル)の2倍近い約600メートルとし、首都圏全域を強い電波でカバーする。今後在京テレビ各局で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」がその他の候補地と比較し、今年3月に建設予定地を選定する予定だ。

候補地としては、足立区や墨田区、台東区、さいたま新都心なども名乗りを上げている。交通の便の良さ、地盤の強固さ、航空法の定める建物の高さ制限などが建設地選択の判断基準になるとみられているが、今大会で主催者側は、鉄道や道路などの交通手段が充実している点や、建物の高さ制限が生じる空域制限区域外に位置していることを挙げ、他の候補地よりも新東京タワー建設に適した立地条件であることを強調した。

ライブドア・ニュースの電話取材に対し、墨田区の担当者は「羽田と成田の両空港に電車一本でアクセスできるようになる」と交通の便の良さを力説し、さいたま新都心の担当者は、「建設用地の確保がまもなくできる。さいたまスーパーアリーナなど、周辺施設との連携も考えたい」と語っている。新東京タワーの誘致合戦は大詰めを迎えている。【了】

画像:新東京タワーのイメージ図(提供:豊島区)



初出:2005年01月20日21時02分 吉川忠行/ライブドア・ニュース

2007-02-04

ネットのニュースは大丈夫か

僕が所属する独自報道部門の廃止が1月29日に決まりました。
部署ごと抹殺というかリストラです。もう翌日(30日)から取材はどうでも良いらしいとのこと。でも感覚が鈍るので、記事にしなくても取材は今も続けています。

時期的に、地域経営ゼミの取材と特集記事の出稿が、すべて終わってからでよかったです。
以前から「卒論」と定義していたゼミ特集は、本当に卒論になってしまいました。

近いうちに辞める予定だった
経営再建中の問題企業を辞めること自体は問題ないし、ショックもありません。
それは事件が起きた昨年1月16日に、最低1年間は内側から「問題企業の行く末」を見届けると決めていたので、次が決まるかは別にして近いうちに辞める予定でした。

そして、記者やカメラマンは待遇が正社員であっても意識は「個人事業者」や「職人」であるべきだと思います。僕にとっては所属事務所くらいの感覚だったので、自分の職は自分で何とかします。

誠意の感じられない説明会
リストラが決まって一番驚いたのが、経緯を説明したペーパーが用意されていなかったこと。普通、こういうのはペーパーを見ながら説明するものですが、話せばいいやということらしい...
配布されたのは、転身支援?のペーパーだけ。
僕は「転身」せずに今の分野で仕事を続けるつもりですが。

社長の受け答えも、質問と違う内容の答えが返ってくるような、トンチンカンな回答が多く、思わず声を荒げてしまったこともありました。まぁ、会見でよく見かける光景です。

今回リストラを言い渡された人には、僕と違ってずっとここで働いていくことを考えていた人もいると思います。そういう人に対しては、大変失礼な対応だったように感じました。
だからこそトンチンカンな回答には納得がいかなかったです。

事件報道を利用した割には
僕らは事件のさなかも会社が不利になることも含めて伝えてきましたが、当初会社側はそういう姿勢に困惑していたようです。

それが、社外から評価されるようになると、これを利用して「これからはニュースが大事」とか色々言い出します。その割には持ち株会社制へ移行前にリストラする。結局「報道としてのニュース」ではなく、数字につながりやすく経費負担が少ない「娯楽として使えるニュース」が大事なのでしょう。

この事件以外に数字に直結するような記事を我々があまり出せなかったことも、事業としては問題だったかもしれません。こうした問題点を含め、我々が会社から部署ごと抹殺された理由は検証する必要があります。なんとか3月末までにまとめて世に出したいです。

PV至上主義と「読まれるように」する行為
もう一つ、今回の件というか、あの会社にいて気になったのは「読まれるニュース=良いニュース」という価値観が非常に強いことです。しかし、これは他のネットニュースにも当てはまるように感じます。

もちろん、読まれることは大事ですが「読まれるように」する行為からひずみが生じるのではないでしょうか。

「トピックス」という13.5文字でいかに読者を引きつけるか。それは良いのですが、記事とは異なることやクリックして読者ががっかりするような詐欺行為スレスレのやり方は、長期的にマイナスでしょう。そしてそれはニュースではなく娯楽です。

記事のニュースバリューが新聞やテレビに比べ、真剣に考えられていないという危機感が日に日に強まっています。自分たちの活動を総括した上で、こうしたことも考えていくつもりです。

2007-01-29

リストラ決定

経営再建中の問題企業は自前のニュース制作部門(国内・外報・動画の3部門)の閉鎖を決定。同部門に所属する社員は3月末で全員解雇となる──。

こんな決定を午後6時半に社長、事業部長らから聞かされました。
部門廃止自体には別に驚きませんでしたが、会社側の説明や資料が中途半端だったのは相変わらずというか、入社前から見てきた姿から少しも成長が見られませんでした。

*この投稿は2007.2.4の午前1時に書いていますが、時系列整理のため1/29付としています。

2007-01-16

あれから一年

今更ながらですが、新年明けましておめでとうございます。
皆様にとって良い一年となりますように。僕もそうなるようがんばりたいと思います。

新年最初の投稿を何にするかを考えていたのですが、やはり事件から一年というのが自分なりの答えかなと思って1月16日としました。

この一年間、色々なことがありましたが、なんとか日々の取材はこなせています。
同業他社の方々には「会社はどうでもいいが、君は大丈夫なのか」など、一年を過ぎた今でも心配していただけていることが、僕にとってなによりの財産だと思います。

会社としては本質的に変わっていない面もあるように感じられます。
僕にとっては「特捜にガサ入れされた会社」のどの部分が変わり、どの部分が変わらないのかを身近に見られたことは大きな経験だったと思います。
特に、報道に携わる側で特捜にガサ入れされるということは普通あり得ないことなので、何らかの形で世の役に立てればと考えています。

今日はガサ入れのあった時間帯にタワーの下に行ってみました。案の定、どの社もいませんでした。もう消費されきったニュースになった。そう感じました。
メディアの目は他に移っており、あれだけ大きく扱った事件でも一年経てばそれまでなのだなぁ、と。

2006-12-25

Xmasイルミネーション&夜景

ケーキ特集も無事終わり、20日から24日まで「イルミネーション&夜景」の特集を行った。
この企画は元々イルミネーションだけでまとめるつもりだった。しかし、ロケハンをしていると「目で見てキレイ=写真でもキレイ」と言えないところがあったり、メジャーな場所だけになるなら無理に5日分撮るよりは3日で終わらせた方が良いんじゃないかと思っていた。

撮りたいように撮ればいい
ある日、デパートの本屋でTIMEとかを立ち読みしていて、ふと思った。

「自分の企画なんだから撮りたいように撮ればいいじゃないか」

変に色々と制約を決めすぎていたと反省し、夜景も絡めた企画に軌道修正した。イルミネーションを3カ所、夜景を2カ所と決め、撮り終えていない夜景はテレコムセンターと池袋 or 新宿とした。

新宿をボツにした理由は、都庁などから都内の高層ビルを絡めた写真を撮る場合、汐留や天王洲などやや遠くのビル群になってしまう。それよりは、池袋から新宿の高層ビル群を撮った方が絵のバランスが良いと考えたからだ。

自分らしさを出したい
もう一つは昨年のツリー特集で中野を入れたように、自分が思い入れのある場所を入れたかった。「撮りたいように撮る」という原点に立ち返って決めた。

池袋は自分の人生に大きな変化を与えてくれた場所であり、卒論で取り上げた場所でもある。そして、サンシャインへは2000年に「空撮の練習」と称してよく行っていた。当時は「いつか新聞社の写真記者としてヘリで撮ってやる」みたいなことを考えていた記憶がある。
残念ながら今回も展望台からではあったが、池袋からの夜景を発表できた。

最終回を六本木ヒルズにしたのも理由がある。
今年を象徴するもので特集を終えたいと考えたからで、単にヒルズのイルミネーションを紹介するのではなく、強制捜査の時によく使われたアングルを載せることで、今年一年を振り返るような形にしたかった。

こんな思いが写真を見た方に伝わったかはわからないが、僕なりに考えた5回の特集であった。

写真は上から、汐留→お台場→横浜→池袋→六本木。

2006-12-20

パティスリー ポタジエ

クリスマスケーキ特集もとうとう最終回。中目黒のパティスリー ポタジエの写真記事を19日に出稿した。
このお店の特徴は野菜スイーツ専門店であること。自然の鮮やかさがあるケーキが、フルーツを使ったケーキとはまた違った美しさがある。

野菜ありきでもない
オーナーパティシエの柿沢さんに聞いたところ、必ずしも野菜ありきで始めたわけでもないようだ。

柿沢さんは野菜を中心にしたレストランで野菜スイーツを出していたことから、このお店の出店につながっていくのだけど、健康によい食材を使う中で、野菜を使ったスイーツが形になっていったらしい。野菜以前に体によい食材という所からスタートしている。

野菜を使うのは自然なこと
スイーツに野菜を使うのは、シェフとして料理を作っているときに野菜でソースを作ったりと、日常的に使っていたことから「自然なこと」だったという。

柿沢さんは7年かけて出来たフルーティーキャロットが果物みたいに甘く、ニンジン嫌いな人でも食べられる味だと言っていた。また、ケーキに使うチョコレートも、いわゆるオーガニックチョコで雑味がなく後味がよいという。今回のクリスマスケーキのクリームには砂糖を使っていないが、野菜のおかげで十分な甘みがあるようだ。

僕もクリスマスケーキではない普通のケーキを買って家で食べたが、素材として野菜を使っていると「やさしい味のする素材」であり、「これは野菜だ」と前面に出すぎることはなかった。野菜のおいしさを巧みなバランスで各所に使っている感じ。

おいしい野菜をケーキに使えば、野菜嫌いな人でも食べてもらえるとの思いもあるようだ。

記事はこちら。
パティスリー ポタジエ ~ブッシュ・ド・ノエル~(06年12月19日掲載)

2006-12-19

コンディトライ・ニシキヤ

クリスマスケーキ特集4日目は、祖師ヶ谷大蔵のコンディトライ・ニシキヤ。初回のタダシヤナギ同様、2005年のバレンタイン特集でお世話になった店だ。

オーナーシェフパティシエの西田さんは、数多くの芸能人の誕生日ケーキを手がけている。そして、我が日本パクチー狂会会長の誕生日ケーキも作ってもらったことがある(頼んだのは僕じゃないけど)。そんな西田さんは今回も取材を快諾してくださった。

地元の人が絶えずやってくる
お店は昭和3年の創業で、喫茶スペースもある街のケーキ屋さんという感じ。地元の人が絶えずやってくるから結構賑やかだ。ケーキがおいしいのはもちろんだけど、コーヒーがうまい。それだけでも行く価値がある。焼き菓子やチョコレートなども自家製だ。

店内には昭和30年代のニシキヤの写真なども飾られており、街と共に育ってきたお店というのが伝わってくる。地元の人にとっては、あって当たり前のお店なんだろう。そういう店の存在は、子供には大きな影響を与えるんじゃないかと思う。

エサではなくメシを食え
今回は近況など世間話をしている時間が長かったが、前回伺った時に印象に残った話がある。西田さんは調理学校でも教えており、そこの学生たちに言った言葉。それが「エサではなくメシを食え」だ。

「そりゃあ、学生だから金がないのはわかるよ。だから吉牛とか行くのもいい。でも、料理をお客さんに出す職業を目指すんだから、時にはホンモノの味を知って欲しいね」。たまには奮発しておいしい料理を食べて、その味を目指して欲しいということだ。

そして、単に食べるだけが食事じゃないともおっしゃっていた。だからこそ、「エサではなくメシを食え」という事だと思う。この言葉を思い出すと、自分のエサどころか栄養摂取にすぎない食生活がすごく情けない。

クリスマス特集が終わったら、おいしいコーヒーを飲みながらおいしいケーキを頂こうと思う。

記事はこちら。
コンディトライ・ニシキヤ ~いちご畑デコレーションケーキ~(06年12月18日掲載)

2006-12-18

ノリエット

クリスマスケーキ特集3日目は下高井戸のノリエット。
この特集ではいわゆる「ケーキ激戦区」から選ぶという視点ではなく、こだわりとか地域に根付いているお店を探して取材をお願いしている。そんな狙いにピッタリなお店だ。

永井シェフは東京出身で、フランスでは6年ほど仕事をしていたそうだ。お店のコンセプトはフランス在住時に抱いた「日本の食文化の危うさ」が根幹にあるように感じた。

フォションなんて金持ちと観光客だけ
「フランスは食文化の守り方がすばらしい」。そう語る永井さんによれば、フランスでは住宅地にフランス菓子屋があり、皆そこでお菓子を買うそうだ。「フォションなんてお金持ちと観光客しかいないんですよ。みんな自分ちの周りでおいしいお菓子が買えるから、そんなことしないんです」と永井さんは日本人のブランド志向と食への意識に疑問を投げかける。

同時にフランスではプレゼント用の特別なお菓子は、高いのが当然という意識があるという。「特別なときに普段と違うものを作るわけだから、当然普通のお菓子と同じ値段にはならない。4倍近くなることがあるけど、それが当たり前って感覚なんです」。これが日本だと「(普通のお菓子の)倍って言ってもひかれちゃうでしょうね」。

近所のフランス菓子屋
ブランド品なら高くても買い、近所のお菓子屋さんだと、たとえそれより安くても普段より高いと特注を躊躇してしまう日本人の価値観。永井さんは自分のお店が、この辺に住む人にとって、家の近くで良質のお菓子が買える「近所のフランス菓子屋」になれればと考えているようだ。ケーキやチョコ、焼き菓子に加えてパンやオリーブも売っている。

「こういう考えをねぇ、僕一人で言っててもねぇー、ダメなんですよ。店にいたってお客さん一人一人にこんな話するわけにもいかないし。マスコミの人に伝えてもらうしか方法無いんです」と自らの哲学を理解してもらうのに苦労されているようだ。

お客さんがケーキを食べて、食生活の幅が広がれば、永井さんの思いは伝わったことになるような気がした。
今回の僕の写真でどれだけの人に永井さんの考えが伝わっただろうか。
住宅街に良い店あるよ!そういう思いで載せた。

記事はこちら。
ノリエット ~ビュッシュ マロン~(06年12月17日掲載)

2006-12-16

近江屋洋菓子店

クリスマスケーキ特集2日目は淡路町の近江屋洋菓子店。
ケーキ以外にも「レーズンウィッチ」というレーズンの入った生クリームをビスケットで挟んだものが有名だ。名前を知らなくてもお菓子を見ると「ここのお菓子か」と思う人もいるのでは。

昭和の喫茶室
お店の雰囲気は「昭和の喫茶室」。吉田さんは4代目だが普通にお店の親父さんという感じだった。淡路町は秋葉原に近く、その秋葉原にはかつて神田市場があった。現在は大田区へ移転したが、吉田さんは昔からずっと毎朝市場に通っているそうだ。ホームページにある「リーズナブルだけどチープではないものを」という意気込みは吉田さんのお話からも伝わってきた。

それゆえ、ほかの店では良質のイチゴが手に入らない時期でも、見つけられることがあるという。また「角ショート」という300円ちょっとのケーキもあり、単に品質だけを求めるのではなく、安くておいしいケーキ作りもやっている。

4代目"店主"
「この間ねぇ、日経だったかな?どこかのショートケーキのアンケート結果でね、うちが載ったんだけどほかの店はみんな名前がカタカナだったよ。こういう名前は今時流行らないからねぇ」。そう話す吉田さんだったが、「ご紹介するときの肩書きはどうしましょう?」と伺うと「近江屋洋菓子店だから、店主がいいかな」とおっしゃった。やはり4代目店主として誇りを持ってケーキ作りをされている。そんな思いが伝わってきた。

この時期のケーキ作りについてはお店の人に「忙しいからといって雑にならないように」と言っているという。そして「良い意味で、期待は裏切れ!おいしければ他のお客さんを連れてきてくれる」との思いも込めているそうだ。

日本のクリスマスケーキの王道はショートケーキだが、そのショートケーキの王道に出会えたお店だった。

記事はこちら。
近江屋洋菓子店 ~クリスマス ショートケーキ~(06年12月16日掲載)

パティスリー タダシ ヤナギ

15日からクリスマスケーキ特集を始めた。
こだわりのお店や地域に根付いたお店を5軒取材した。
第1回目は2005年にバレンタイン特集でお世話になった海老名の「パティスリー タダシ ヤナギ」。

いつも同じ味を保つために
ここは海老名の本店(海老名駅からバスで10分くらい)と、丸井海老名店、東京の八雲店の3店体制だが、材料は同じものを使っているらしい。

海外のチョコレートメーカーなどは、ロットによって味が違うことがあるらしく、場合によってはロットやメーカーを変えたりするそうだ。お酒も果物の出来などで左右されるから同じようなことがあるという。本店でおかしいと思えば各店にそれを伝えたりして味を保っている。

パソコンよりノート
「ノートってねぇ、わかりやすいですよ」。温度や湿度、曜日などで仕込みに色々工夫している柳シェフは最近パソコンから従来のノートでの管理に戻した。「ちょうどノートを広げて見られる情報量がいいんですよ。パソコンだと全部出てこないから」。経理とかでは税理士さんとのやりとりなどで便利らしいが、ケーキ作りは情報をパッと見られるノートのほうが適しているという。

そんなこんなでクリスマスケーキ以外にも僕が聞こうと思っていた事を色々話してくださった。

記事はこちら。
パティスリー タダシ ヤナギ ~プラリネクリスティアン~(06年12月15日掲載)

2006-12-12

Lightroom起動時に"エントリポイントが見つかりません"

Windows版のAdobe Photoshop Lightroomで、現在の「public beta 4(pb4)」よりも前のベータ版を使用していた場合、pb4をインストールしても表題のようなエラーが出て起動しないことがある。

この場合、以前のベータ版をアンインストールした後に、以下の2つの"Lightroom"フォルダを削除し、pb4をインストールすると解決する場合がある。
・Cドライブ > "Program Files" > "Adobe" > "Adobe Lightroom"
・Cドライブ > "Documents and Settings" > "Administrator(またはユーザー名)" > "My Documents" > "My Pictures" > "Lightroom"

*当方は上記の作業によるいかなる障害の発生に対しても責任を負いません。

2006-12-04

新東京タワーの特集記事

12月初旬(今週あたり)と予想していた新東京タワーのデザイン発表が11月24日に行われた。
僕の中では、デザイン発表の日に記事を出して、翌日から特集という流れを考えていたが、24日の段階では特集記事「特集・新東京タワー 夢と現実の狭間で(全3回)」が出来上がってなかったので、急遽11月30日から3日間というスケジュールにした。以前から考えていた台湾の「台北101」(写真)周辺の街並みと、先日発表のあった「上海ヒルズ」をからめて新東京タワーを見つめ直してみた。

ただ、11月中は別の特集の準備を進めていたこともあり、かなりメタメタな日々に。先週は結局別の特集に手をつけられずに終わってしまった。

年内は新タワー関係で大きな発表はもう考えにくい。今回を逃すと特集を出す機会がないので、何とか出せて良かった。そして、半分仕事になってしまった台湾旅行が無駄にならなかったことも良かった。

2006-11-20

女の子に質問しないでください

早朝から夜まで計4件の取材があった。いずれも写真記者としてまわった。
あおぞら銀行日本橋支店→新型スカイライン→ソフトバンク新端末→日本製紙・レンゴー・住商の提携検討入り

撮っては出稿して移動の繰り返しで一日が終わった。経済誌の知人からは「過労死になるんじゃない?」と言われた。確かに普通の会社なら2人位でやる量であろう。
僕らの場合、専任のカメラマンはいないし、記者自体も少数なので会見が重なればペンにしろ写真にしろ掛け持ちでこなすしかない。会社ではなく「学校」なわけだし、勉強になる以上可能な限り取材するのが自分にも仲間にも意味のあることだと思う。

さて、タイトルの件であるが、ソフトバンクモバイルの発表会でのこと。薄型携帯の写真を撮る際に新搭載の「翻訳機能」の画面を出してもらおうとモデルの女の子に聞いたら、発表会を仕切っている会社(恐らくPR会社だろう)のオッサンが「女の子に質問しないでくださいっ!」とやや怒り気味で言ってきた。こんなことは初めてだ。女の子も困惑気味。

普通この手の発表会では女の子がある程度の操作方法は把握しており、撮りたい画面を言うと表示してくれる。わからなければすぐ広報の人を呼ぶ。オッサンは質問するなと言うなら女の子と「質問されたら広報の人を呼んでください」位のことは打ち合わせておくべきだろう。質問するなという以前に自分から広報を呼ぶべきではないか。広報の人はオッサンの声を聞いてすっ飛んできた。

まぁ、ボーダフォン時代から新製品の撮影開始時間にやたら制限を設けたりと携帯3キャリアで一番融通の利かない発表会の仕切りばかりだったので、ある程度仕方ないとは思ったが、決して心証の良いものではない。

次はどんな「予想外」の仕切りをするのだろうか。ある意味楽しみである。

写真は上記の薄型携帯ではなく新型アクオス携帯。

2006-11-16

ドコモは大丈夫か ?

13日ドコモと楽天の「楽オク」、15日ウィルコムの事業説明会、16日au新端末&新製品発表会と携帯関連の取材が続いた。携帯がらみの取材で毎回思うのは、使うか使わないかわからんサービスよりも、メリットがある料金プランとか、端末のデザインがいいとかのほうが魅力を感じる。

ドコモ
その点で行くと、ドコモは携帯電話として本当に魅力あるものなのかと疑問に感じることが多い。端末もauに比べると保守的というか、新味が若干足りないような、新しいことやりたいけど横ヤリ入って妥協しました的な印象を受ける。

サービスについても、パケ・ホーダイは結構高いし通話とメール以外に力を入れているような気がしてならない。
ただ、携帯をなくしたときにGPSで場所を教えてくれるのは良いサービスだ。こうした本質的なサービスが今後増えていくと盤石じゃないかと思うし、単なる多機能化が進みすぎると足下をすくわれかねないのではないか。

au
通話とメール以外に注力している感もあるが、まだ端末への力の入れ方や料金などで客の方を向いている印象。取材していても端末でいいなと思えるのは大体auのものだ。

今回発表のデジタルラジオ対応端末も、デジタル"ラジオ"なのに動画が絡んでいて「テレビとどう違うんだ」的なツッコミ所もあるけど、新しいことをデザインも含めて挑戦している勢いが伝わってくる。新サービスをまったく使わないにしても、端末そのものに引き寄せられる要素があった。

これで離島などのカバー率が向上すると、現在ドコモを使っている法人などでも、あえて選ぶ必要性はなくなるのではと思う。今後のエリア拡大がどんな基準で進むかに興味がある。

ソフトバンク
J-フォン→ボーダフォンとどんどん悪化しているような...
話題の定額制で一番通話が集中する時間帯が除外されていたり、本当の意味でメリットがあるか不透明な気がする。

蛇足だが、会見は定刻に始まることは絶対なく、必ず10分以上遅れて始まり、いつまでたっても終わらない。まぁ質問者がいる限り答える姿勢はすばらしいが、限度があると思う。

ウィルコム
本当の意味で「定額で使える」のは魅力だし、W-ZERO3のような便利な端末もある。
データ通信を行っていると、ややエリア面でFOMAに劣ると感じる場面もあるが、速度はそれほど差がなく、料金体系まで考えるとFOMAより良いと思う。

今後W-ZERO3シリーズで8倍(256k)対応した機種とか、PCカードで512k以上の通信速度に対応したものが登場してくれれば、さらに魅力的になる気がする。

またまた蛇足だが、10月から社長に就任した喜久川政樹氏は、以前は広報担当で新製品発表会などで姿を見かけていた。その当時から「マツケン似」だなぁと思っていたら、15日の説明会で同僚Sさんも同じ感想を抱いていた。

 ◆

こうやってみると、auかウィルコムには期待できる部分が多い反面、最大手のドコモの施策には?な部分が多い。ドコモの夏野氏は「端末にもコンテンツにも死角なし」と言っていたが、本当だろうか。端末や料金といった基本的な部分ではauやウィルコムのような視点が欠落しているように思えてならない。

2006-11-14

幼児の指でも挟まないシュレッダー

今年3月に起こった2歳児が指9本を切断する事故を受けて、アイリスオーヤマが改良を施したシュレッダーを発表することを知り、発表会へ行ってきた。

改良点としては紙の投入口を従来より狭くし、投入口から刃先までの距離も長くしたという。これで指が入りにくい+入ってしまっても刃に届きにくい構造になったそうだ。業務用については投入口の周囲に緊急停止装置を付けて手がスイッチにふれれば自動的にモーターが止まる構造になっている。

発表会の説明を聞いていて驚いたのは、今のところ世界中にシュレッダーとしての安全基準が存在しないこと。従来機はアイリスでは玩具の安全基準「ST基準」を基に作っていたという。家庭でのシュレッダーの普及は、おそらくストーカー問題が深刻化した数年前あたりからだと思うが、それにしても何も基準がないってのはいかがなものか。
現在経産省や業界団体では法改正や安全基準の策定を進めているが、ちょっと後手なんじゃないのかと思う。

非上場企業の新製品発表会であったが、社会的にインパクトの大きい事件へのひとつの答えとして報じる意味はあったと思う。

 ◆ ◆ ◆

それにしても、この手の地味なネタは僕の所属社(今回もあえてこの表現を使う)では大きく扱わない。単に会社が新製品を出しただけではなく、社会的に意味のあるニュースなのだが...
現在のサイトの構造上、トピックスにあがらない記事は出した瞬間から「読まれない記事」になる。

こうした記事の必要性を理解できるトピックス担当はすぐ辞めてしまうし、結局芸能ネタとか見出しでクリックされそうなものばかり。マスメディアならぬ「ゲスメディア」街道まっしぐら。ニュース全体の責任者(報道未経験者)に改善を迫ってもまったく効果なし。彼らがやりたいのは報道ではなく「娯楽としてのニュース情報」の提供にすぎない。社会的意義よりもいかにクリックされるかだけ。どちらか一方に偏るのではなく、バランスが大切だと思うが、彼らはそうではないのだろう。

今回の件に限らないが、最近の記事の選び方を見ていると失望感は増す一方。
それでも伝えるべきことは伝えていこうと思う。いつまで続けられるかわからないけど。

2006-11-13

パクソースで食べるバーベキュー

略してPBQが日曜日に開かれたので参加した。もちろん我が"日本パクチー狂会"主催のイベント。

参加者はパクチーをベースとした"パクソース"を各自持ち寄るというバーベキューで、僕はニンニク多めながらリンゴの甘さが広がるソースを作ってみた。バーベキューでの味付けは原則パクソースのみということもあり、ニンニク多めのハッキリした味にしたのだが、それなりに成功だった気がする。ペペロンチーノにも合いそうな味だった。

他の人もマヨネーズと組み合わせて"パクマヨ"を作ってきた人や、Yさん作の"パク塩"など、ソース以外にも調味料を作ってくる人がいてパクチーの可能性に驚いた。

写真はニンニク多めな割にリンゴの甘さで食べやすい自作パクソース。
それぞれのレシピは近日中に狂会のwebで公開される予定。

2006-11-12

Blogger betaへ移行して1カ月

現在このブログを運用している「Blogger」の新システムが、8月からベータ版として提供されている。このベータ版への移行は、Blogger側の準備ができないと行えず、僕の場合は10月に移行できた。

移行後は、新機能の「ラベル」(カテゴリー分けなどができる)を過去記事につけたり、スタイルシートを修正したりした。このほか、新機能では画面下に「前の投稿」「新しい投稿」が設けられ、ページをめくるように過去記事が見られるようになった。

しかし、相変わらずトラックバック機能がなかったり、最新コメント欄や最新トラックバック欄がないなど、首をかしげてしまう不思議な仕様は健在である。ちなみに現在このブログにあるトラックバック機能はHaloscanという外部サービスを利用している。

以前は他のブログサービスに再引っ越しを考えたけど、ここまでくると、Bloggerのゴーイング・マイウエーっぷりを堪能するのも一興かな、と思い始めている。

2006-10-15

D2Hs→EOS-1D Mark II N 1年経過 その3

前回、前々回とNikonからEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)へシステム変更を行って感じたことやカスタマイズなどを書いてきた。
最終回となる今回は購入当初に書いた感想の振り返りも含め、1年間の感想のまとめとしたい。

---良い点---
1. 高感度ノイズが少ない:
昨年(2005年)10月17日の「D2Hs→EOS-1D Mark II Nの感想」には「D2Hsもそんなにノイズが目立つわけではなかったのですが、EOS-1D Mark II Nはさらに目立たないという印象で、ISO1600も躊躇なく使えます」と書いている。

確かにMark II Nと比較すれば別だけど、D2Hsは世間で言われるほど高感度ノイズは問題ないと思った。
ただ、Mark II Nのほうがより安心してISO1000以上に設定できる余裕があると思う。

2. ホワイトバランスの精度:
D2Hsを使っていて困ったのは、ホテルなどのタングステン光の部屋で、スピードライトを天井バウンスさせたミックス光でのホワイトバランス(WB)の精度だった。オートのみならず、色温度で設定していても変な色になることがあった。スピードライトにカラーフィルターをつけても、どこか疑問の残る色だった。

D2HsではWBを電球にし、スピードライトを使わないという自衛手段を取っていたが、Mark II Nにしてからはスピードライトも使用している。

ちなみに、このWB問題も自然光では特にD2Hsで不満を感じることはなかった。

3. 意外と使いやすかった:
10月17日の「D2Hs→EOS-1D Mark II Nの感想」では「測距点の選択は11点測距にして横方向のみを使い、アシストボタンだけ押すと中央に戻るようにしたり、FELボタンとメイン/サブダイヤルで測距点選択できるようにする」とあるが、現在は測距点数を45点測距にしている。FELボタンで測距点を選ぶ方法は今も同じ。ただ、測距点の中央復帰はFEL+アシストボタンにした。
D2系から移行するときは、最初から45点にするより、一度11点で操作系に慣れてから測距点数を増やすのも一つのやり方だと思う。

操作性については、全体的に「意外と使いやすかった」程度の「使いやすさ」に変わりなく、慣れてしまったからあまり問題に感じないだけかもしれない。「全体的に操作性はD2Hsのほうが良いです。F5以来の測距点選択ボタンはメニューの選択にも使えて便利です」との感想はいまでもそう思う。
次のEOS-1Dは操作系を変更しても良いのでは?

4. 再生時の操作性の向上と液晶の2.5型化:
同じく10月17日の「従来から指摘されてきたEOS-1D系の再生時にメニューの変更が出来ないなどの問題点の改良と、液晶の2.5型化」という点については、確かに操作上問題になったり、極度に液晶が見にくいということはない。
しかし、画像を早送りすると見たいコマがすぐ表示されなかったり、液晶の色味がややシアンがかっているとか、まだまだ改善の余地はあると思う。

5. クロスセンサー以外のAFセンサーも結構正確:
D2Hsでは9点がクロスセンサーなのに対し、Mark II Nでは中央7点のみがクロスということで、その他大勢のセンサーの精度はどうだろうと思っていたが、意外と正確だった。

6. ほぼレンズのオリジナル画角で使えるAPS-Hサイズのセンサー:
APS-Hだと35mm=135判(フルサイズ)換算で45.5mmと、APS-Cの同52.5〜56mmに比べれば、ほぼ135判と同じ感覚で使える。
また、AFエリアがフルサイズよりも画面全体で使えるので便利。

---悪い点---
1. ISO感度、撮影可能枚数、撮影枚数のうち、2つしか液晶に表示できない:
10/17付「背面液晶が大型化した割にダメだなと思ったのが、この点です。D2Hsでは上面(撮影可能枚数、撮影枚数)と背面(ISO感度)を使ってすべて表示されていたので、D1Hに逆戻りした感じです。そのD1Hでさえ、背面液晶にISO感度が表示できたので、液晶を大きくしたのだからやってもいいと思います。現時点では上面液晶にISO感度、背面に撮影枚数を表示しています」

この点はいまも同意見。はっきり言って使い勝手が悪い。
もっと言うと、撮影枚数ではなく「画像番号」が表示されるという仕様もよくわからん。画像の番号なんかより「何枚撮ったか」のほうが知りたい。

2. ファインダーに表示されない項目:
「ホワイトバランス以外にも、EOS-1D Mark II Nでは上面液晶に常時ISO感度を表示する設定にしないと、ファインダーにISO感度は表示されないし、この場合撮影可能枚数がファインダーで確認できません。もともと撮影枚数が表示できないのもいかがなものか」
「スピードライト充電完了の表示が赤ではないのも視認性から言うと悪い」

この2点も使い勝手が悪い。
フィルムと違ってISO感度やWBはファインダーで表示されるべき情報だと思う。
あとはスピードライトの充電完了表示の色。やはり赤の方がわかりやすいので変えて欲しい。

3. 設定変更時にファインダー表示が消える:
10/31付「あまり雑誌などでは指摘されていないようですが、マニュアルと絞り優先を撮影中に切り替える場合など、露出モードをニコン(D2Hsに限らずD1なども)ではファインダーから目を離さずに切り替えられるのが、Mark II Nでは、上部液晶でないと切り替えが確認できません」

Mark II Nにして驚いた一つはこれだった。
露出モードやISO感度を変えるときにファインダー表示が消える。ISO感度は2つのボタンを同時に押しながらダイヤルをまわすので、ファインダーを見ながらというのは現実的でないが、それにしても設定を変えるときにファインダーの表示をあえて消す意図がよくわからない。

4. 暗部でのAF性能:
同じく10/31付「ニコンではD2Hsに限らず、F5からEV -1の暗さでも(明るいところはEV +19まで)測距できていますが、Mark II NではEV 0からになります(同EV +18まで)。ちなみにEOS 20DやEOS 5DはEV -0.5から測距できます。つまり全体的にキヤノンのAFは暗いところが苦手なようです」「Mark II Nだと、目で見て暗いなぁと感じる場所だと測距に迷う動きをします」

結局のところ、現在はマニュアルフォーカスで対応している。
フォーカシングスクリーンをEc-Sにしているので、広角レンズでピントが合いにくい場合もマニュアルでピントをあわせている。

5. バッテリーについて:
10/17「リチウムイオンじゃないというのも不満」

このときの感想は充電器に関するものだったが、「リチウムイオンじゃない」ニッケル水素電池ゆえのメモリー効果対策を行ってきたのでご報告。
継ぎ足し充電でのメモリー効果を防ぐため、Nが2台あることを利用して、バッテリーを交互に使っている。そして毎回極力使い切ってから交換している。また、Excelで充電した日やリフレッシュを行った日を記録した。

当初はExcelで記録していたが、現在はどのPCからでも記録できるように「Google Spreadsheets」で運用している。

6. 縦位置写真の表示を「モニターでは横、PCでは縦」にできない(D2HsやEOS 30Dは可能):
これはファームウェアのバージョンアップで可能ではないのか?
カメラのモニターのように小さい画面では縦位置写真でも横に表示された方が確認しやすい。
反面、PCでは縦位置写真は縦にするためにそうしているので、わざわざ90度回転を行わなくても、最初から縦で表示される方が便利だ。

7. スピードライトを装着するアクセサリーシューが3か月経つとガタガタになる:
こういうところにメーカーの思想が見える気がする。
カタログには載せにくい部分だけど、いわば「業務用」のカメラで耐久性が問題になるのはどうかと思う。

8. ファインダーにゴミが入りやすい:
D2Hsも同様の傾向がある。
同じゴミが入りやすいなら、入ったゴミを取りやすくして欲しい。

9. 付属のストラップが肩から滑りやすい:
夏頃に「プロストラップ」の最新版が送られてきたが、これも3カ月でダメになった。
このストラップも結局すべりやすかった。

NPSで現在配布しているストラップだと同じ服装でも滑りにくいので、同じようなものを出して欲しい。

 ◆ ◆ ◆

なんだ。いろいろまとめだすと、悪い点の方が多い。
それでも色が安定しているとか、画質面で考えると良い点は多いし、これが作業効率の面で重要なのは確か。
反面、ファインダーや液晶の表示項目やカメラとしての作りなど、カタログや作例ではわかりにくい所には不満が残る結果になった。
まぁ、商売上は画質というわかりやすい部分に注力するのはわからないわけではないが、そろそろ画質だけでカメラが勝負する時代は終わったように感じる。

それよりも、使用感などのカメラに本質的に求められる部分の改良が行われる時期に来ているのではないか。
そして、ユーザー側もこうした画質以外の部分ももっと評価するようになっていかないと、いつまでも現状は変わらないと思う。
メーカーというのは、ユーザーが改良した製品を買ってくれて評価してもらえなければ、自分たちの行いが正しかったと言えないわけだし、営業サイドも簡単に訴求できる要素ばかり求めるんじゃないだろうか。
実際、フォーカシングスクリーンのEc-Sなんて、EOS-1ユーザーがピントのヤマがつかみにくいと何年もリクエストを上げ続けたから出たようなものだと思う。

NikonとCanonの両方を使うようになって、買う側の意識が変化することの大切さがわかったような気がする。

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D2Hs→EOS-1D Mark II N 1年経過 その1(2006.10.1)

2006-10-04

D2Hs→EOS-1D Mark II N 1年経過 その2

前回はこの1年間EOS-1D Mark II Nを使ってきて、各レンズの感想などを書いたが、今回はMark II Nと580EX(スピードライト)のカスタム設定などをまとめた。

EOS-1D Mark II Nのカスタム機能設定
2台のNは同一の設定にしている。以下は変更を行った設定。
C.Fn 00 フォーカシングスクリーン:2. Ec-S
C.Fn 01 露光中のファインダー内表示:1. する
C.Fn 02 カード未装着時のレリーズ:1. 禁止
C.Fn 04 シャッターボタン/AEロックボタン:1. AEロック/AF
C.Fn 05 マニュアル露出時のTv、Av値設定:2. Tv=メインダイヤル、Av=サブダイヤル レンズなし可
C.Fn 08 上面表示パネル/背面表示パネル:2. ISO/画像番号
C.Fn 11 AFフレームの選択方法:3. 横=FEL+メインダイヤル、縦=FEL+サブダイヤル
C.Fn 13 AFフレーム数/スポット測光:0. 45点/中央(当初は11点/AFフレーム連動)
C.Fn 18 登録AFフレームへの切り換え:0. アシストボタン+フレーム選択ボタン(当初はアシストボタンのみ)

C.Fn 04は、AFモードをAI SERVOにしているため、親指でAFをON/OFFしたほうが操作しやすいから。

C.Fn 08は、初期状態だとISO感度が常時表示されないために選んだ。ただ「画像番号」というのはどうだろう。撮影済みの枚数がわかる方が便利なんだけどなぁ。

C.Fn 11は、フレーム選択ボタンを親指で押してからダイヤルをまわすより、シャッターボタン横のFELボタンを押すほうが押しやすかったから。これで親指はAF用のAEロックボタンの左側に置いておける。

C.Fn 13は、D2Hsから移行当初は11点の方がダイヤルでの選択がしやすかったが、慣れてくると45点をすべて使う方が効率的なので初期設定の45点に戻した。

C.Fn 18は、センターを登録フレームにしているため、とっさに操作するにはボタン一つの方が良いだろうと思った。
だが、AFフレームを選ぶ=FELボタンを押すというクセがついてからは、アシストボタンだけを押してもフレームがセンターに移動しないので混乱した。
結局、AFフレームを選ぶ=FELボタン+ダイヤル or アシストボタンというように、必ずFELボタンを押す方式にした。

EOS-1D Mark II Nのパーソナル機能設定
P.Fn 01 撮影モード限定:M、Av、Tvのみ使用
P.Fn 02 測光モード限定:評価測光、スポット測光のみ使用
P.Fn 19 連続撮影速度:L. 5コマ/秒、H. 8コマ/秒
P.Fn 26 レリーズタイムラグを最速化:ON

EOS-1D Mark II Nのピクチャースタイル
「スタンダード」をベースに、シャープネス、コントラスト、色の濃さを各一段階下げた。
これで派手すぎず、シャープネスも強すぎない感じになった。

EOS-1D Mark II Nの液晶モニターの明るさ
初期設定のままだとアンダー目に撮れたものも適正露出に見えてしまうので、一段階暗くした。

580EXのカスタム機能設定
C.Fn 06 モデリング発光:1. しない
C.Fn 07 外部電源使用時に充電条件:1. 外部電源のみで充電
C.Fn 12 AF補助光の投光禁止:1. する

C.Fn 07は、スピードライト本体の電源と外部電源の両方で充電した方が良さそうだが、本体の電池が切れてしまって電源が入らなくなったことがあった(急いでもう一つの580EXと交換した)ので、外部電源のみ使用にしている。

 ◆ ◆ ◆

これらのカスタマイズで初期設定のままよりは使いやすくなった。
特にニコンから移行する場合、AF測距点については最初は11点にしておき、後から45点にするなど、段階的にEOS-1系の操作に慣れるのも一つの手ではないかと思った。

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2006-10-01

D2Hs→EOS-1D Mark II N 1年経過 その1

もうじきEOS-1D Mark II N(以下Mark II N)を使い始めて1年になる。
Mark II N単体のことやD2Hsから乗り換えて1年経った感想などを何回か書いてみたい。
1回目の今回は乗り換えに至った経緯や費用、レンズについてまとめてみた。

どうしてD2Hsから乗り換えたか?
一番の理由はホワイトバランス(WB)の安定性。
特にスピードライトをバウンスして使った場合に見た目に近い色になる。D2Hsも自然光の下では特に問題はなく、むしろNよりもきれいな色にオートでなることが多い。
高感度についてはMark II Nのほうがより安心して使えるのは事実だが、D2Hsも長辺600ピクセル程度で掲載する分にはさほど致命傷にはならなかった。やはりWBの安定性がMark II Nに変えた一番の理由だ。

一式揃えていくら?
EOS-1D Mark II Nを2台、レンズを5本、スピードライトを2台、スピードライト用ブラケットと外部電源を各1つ、Ec-Sフォーカシングスクリーンを2枚購入した。また、新たにSanDiskのExtreme III(2GB)を購入した。全部で170万円強くらいだった。

各レンズの感想
僕は現在テレコンも入れると以下のレンズ5本を使っている。
EF 16-35mm F2.8L USM
EF 24-70mm F2.8L USM
EF 70-200mm F2.8L IS USM
EF 100-400mm F4.5-5.6 IS USM
Extender EF1.4XII

・16-35mm/F2.8
使用頻度は高い。
気をつけてフレーミングしないと4次元空間を撮ったような歪んだ写真になりやすい。Nikonの17-35mm/F2.8と1mmしか違わないが、この違いがより歪みやすくなる理由なのだろうか。17-35mmをF5などのフィルムカメラで使っていても、ここまで歪みを気にすることはなかった。

・24-70mm/F2.8
使用頻度はやや高い。
上記のようなこともあり、35mm域あたりで撮れる場合は極力このレンズを使うようにしている。カメラが2台の場合は、メインのカメラに16-35mmか100-400mmを付けておき、サブにこのレンズを付けることが多い気がする。
人物撮りでは最初からこのレンズを使うことがほとんど。

・70-200mm/F2.8 IS
使用頻度はやや低い。
キヤノンに替えて予想外だったのは、このレンズの出番が意外と少ないこと。アップを撮る場合はほとんど100-400mmを使ってしまい、このレンズを必ず使うのはスカシ撮りくらい。
手ぶれ補正にはややクセがあり、ファインダー像が安定してほんのわずかだが間をあけてシャッターを切らないとシャープな絵にならない時がある。1コマ目はダメだけど2コマ目は大丈夫ということが起こる。
この点100-400mmは安定するまではすごく揺れるが、ファインダー内の揺れが止まると撮った絵はシャープなことが多い。

・100-400mm/F4.5-5.6 IS
使用頻度は高い。
Nikonのシステムでは300mm/F2.8を持っているが、キヤノンに替えるときにはお金がなかったため、半分妥協して買ったもの。しかし、70-200mm/F2.8+Extender EF1.4XII(テレコン)の画質が気に入らなかったこともあり、アップを撮る場合はこのレンズを使うことが多い。室内の場合、400mmだとF5.6でシャッタースピードは1/100前後になるが、なんとか撮れている。

・Extender EF1.4XII
使用頻度は低い。
70-200mm/F2.8に付けた場合だとNikonのテレコンと比べて画質が落ちる気がする。AFスピードも若干落ちる。恐らく300mm/F2.8などの単焦点レンズに付ける分には問題ないのだと思うが、ズームとはあまり相性がよくないのではないか。

1年を振り返ってみると、ワイド側は16-35mm、アップ側は100-400mmを使うことが多かった気がする。

写真上:EF 24-70mm F2.8L USM
写真下:EF 70-200mm F2.8L IS USM
いずれも2006年9月20日撮影。

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2006-09-16

地裁前のスカシ撮り

堀江被告の公判が始まって以来、ほぼ毎回裁判所に車で入る"入り"を撮り続けている。15日の宮内被告との直接対決前も地裁に行って撮ってきた(写真)。初公判後では最初の目玉イベントなので、各社のカメラマンが来ていた。しかし、スカシというのは全員が撮れるとは限らないたぐいのものなのだ。

彼が乗ってくるBMWのハイヤーはフロントガラスに周辺の街路樹が映り込みやすいので、正面から撮るのが難しい。それに横から撮ろうにも濃いスモーク+ブラインドで撮れない。

結局正面からしか撮れないので、どこからどのタイミングで撮るかが重要になってくる。
地裁前の場合、街路樹がフロントガラスに結構映り込むので、これをうまく処理できる位置を確保することから始まる。そして映り込みがもっとも少なく、顔が写るタイミングを狙う。

一般的に、連射すれば車の中なんて簡単に撮れるんじゃねぇ?みたいに思われることが多いが、残念ながらそんなに簡単には撮れない。今までそう思っていた方にはぜひ一度体験していただきたい。
連射をしたところでストロボが光らない真っ黒な写真だらけになるだけ。最低限以下の条件をすべて満たさないとスカシ撮りは成功しないのだ。

・フロントガラスの映り込みが少ないこと
・車内の後部座席まで十分に届くストロボの光量を確保すること
・ルームミラーやヘッドレストに顔が隠れないこと

映り込みについては現場で確認するしかない。
立ち位置だけではなく、どの高さから撮るかも結構重要になる。

後部座席まで届く光量を確保するには、ストロボの発光量、絞り、シャッタースピード、感度の4つをそれぞれどう設定するかにかかってくる。露出モードはマニュアルにしておかないと、それこそフロントガラスの反射で露出が狂ってしまう。

ルームミラーなど車内の障害物をかわすには、障害物の位置関係を念頭に置いてシャッターを切るしかない。ファインダーをのぞいていても、車内は暗いのでどこに何があるかは見えない。見えない以上、どのタイミングならひっかからないかを予測して撮るしかない。

正直、何回やっても手探り状態。それでも法廷の写真が撮れない以上、何かしらの形で彼の表情を報じるのが僕の役目なのかなぁと思ってやっている。

2006-09-15

新iPodシリーズ登場

今回の発表で一番印象に残ったのはiPod nanoにカラーバリエーションが復活したこと。

確か先代は白と黒だけだったと思う。
iMacがブラウンから液晶に変わってから白一色になった今、せめてnano位はApple製品の中で色違いの良さみたいのを味わえてもいいんじゃないかと感じていたので、iPodをまったく持っていないながらも、おぉーっと心の中で言ってしまった。
iPod(ビデオ)もいいが持ち運びの大きさとか考えると、もし買うならnanoが一番いいのかなぁと思う。

持ち運びといえばクリップ型のiPod shuffleも発表された。こっちは10月発売だそうだ。
フラッシュメモリーを使っているから、ジムでトレーニングしたりスポーツをする人には向いているだろう。というか、クリップ型にしたのもそれが理由なんじゃないかと思った。

知人のカメラマンはiPodに撮った写真をバックアップしているが、確かにそんな使い方も便利だ。カラーバリエーション復活でちょっとiPod nanoが欲しくなってきた。 まぁ、それより乾燥機能付き洗濯機とかダイソンの掃除機の方がプライオリティー高いんだけど。

2006-09-02

安倍会見で広島へ

めずらしく取材費が出たので、安倍の総裁選出馬会見を取材するため、広島へやってきた。
仮にお金が出なくても、谷垣・麻生は取材しているのでやるべき内容だ。

午後1時から自民党中国ブロック大会が開かれたので、どんな内容になるかを取材するため、立ち寄った。本来なら夕方の出馬会見だけで良いのだが、やはり流れをつかんでおく方が何かと役立つ。

僕は安倍の演説中に会場を抜け出し、ブロック大会の写真記事を出してから広島港に近い会見会場へ向かった。市内中心部から30分位かかるので早めに出た。会場となったプリンスホテルは広い空間に2階までらせん階段が設けられているバブリーな作り。

会場に着くと最近関西方面に異動した人や東京からやってきている外国通信社の知人に会った。しかし問題発生。会場後方からは最初から最後まで取材できるが、会場両脇は最初の1分間だけ。それだと会場両脇に設けられたスクリーンと安倍を絡められない。何人もの写真記者がこのことを主催者側に伝えたが、結局改善されることなく皆が絵作りで納得がいかないという感想を抱いた。

テレビの中継時間にあわせるのも結構だが、写真写りをもっと考えて欲しい。これは今回だけでなく多くの企業の発表会や会見でも言えることだ。

写真記者の間でよく出る言葉。
「結局テレビで写ればいいんだよね」

2006-08-31

都庁が五輪カラーに変身

2016年のオリンピック国内候補地になった東京都は、都庁を夜間オリンピックカラーでライトアップしている。

ライトアップは30日に始まったが、この日は候補地を決める委員会の取材を一日中していて、こうした周辺取材までできなかった。本当は30日の夜に出したかったが、31日に写真記事を出した。





最近写真記事を充実させようと、あれこれ考えている。
夜に都庁の写真を出す前は、皇居前広場で行われた陸上自衛隊と海上自衛隊のヘリ離着陸訓練を取材して、写真記事を出した。

ペン記事としてはあまりインパクトがなくても、写真で出すとおもしろいものもあると思うので、これからも写真記事だからことできることとか、写真でないと伝えられないものを探していきたい。

2006-08-30

Google Calendarに祝日を設定する

GmailなどのほかにGoogleはブラウザーで使えるカレンダーもベータ版ながら提供している。どのパソコンからも予定の追加などが出来、Excelの代わりにもなるGoogle Spreadsheetsと同様に便利だ。

ただ、このGoogle Calendarには祝日がデフォルトでは設定されていない。これだと使いづらい。
しかしGoogle Calendarの特徴である複数のカレンダーを使い分ける機能を利用すれば休日も簡単に表示できる。設定方法としては以下の2つがある。
・自分でカレンダーを作る方法
・すでに公開されている祝日カレンダーを利用する方法
 (Google Calendarは作ったカレンダーを公開できる)

自分で祝日カレンダーを作る
1. Create New Calendarで新しくカレンダーを作る。名前は祝日とかにしておくとわかりやすい。
2. 祝日の設定をする時は、元旦のように毎年決まった日が祝日のものは、Repeats欄をYearly、Repeat every欄を1 yearにする。これで毎年設定し直す必要はない。
3. 海の日のように年によって日が変わる場合は、毎年設定するしかない。
4. カレンダーの色を赤系統のものにしておけば、祝日っぽくなる。

すでに公開されているものを読み込む
1. 画面左側のCalendarsにあるOther Calendars右の+をクリック。
2. Add Other CalendarのSearch Public CalendarsにあるSearch Criteria欄に「祝日」と入力して検索する。
3. 検索結果から使いたいカレンダーが見つかれば、「Add Calendar」ボタンを押してカレンダーを追加しておしまい。

このようにいずれかの方法で祝日が表示されるようになると、今までよりGoogle Calendarが使いやすくなったように感じるから不思議だ。

カレンダーを複数用意できることを応用すれば祝日以外にも便利な使い方が見つかるかもしれない。

2006-08-28

EF-S 17-200mm F3.5-5.6 IS USMは出るのか?

24日にキヤノンの新型デジタル一眼レフ「EOS Kiss Digital X」の発表会(写真)があった。
家族向けの機種の発表なので、そろそろニコンの「AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)」に対抗するレンズが出るかと思ったら出なかった。これは一本でワイドから望遠までカバーしている上に、手ブレ防止機能もついている便利なレンズだ。

もしキヤノンで同種のものが出れば、EOS 30Dとこのレンズがあれば、たいていの取材はレンズ一本で済むようになる。
実際、D200と18-200mmという組み合わせは会見などでよく見かける。

報道の用途ではF2.8クラスの明るいズームレンズがどんな条件でもつぶしが効くため重宝がられている。
しかしISO 800以上の高感度を躊躇無く使えるようになった現在では、撮影内容にもよるが以前ほど明るいレンズにこだわる必要性は低下した気がする。重いF2.8ズームよりも、多少暗くても機動力のあるレンズの方が撮影に集中できると言う点ではメリットがある。

なんだか大砲を備えた戦艦を中心とした大鑑巨砲主義から、航空機と航空母艦を組み合わせた機動部隊に移行して行くような感じだ。
無駄に体力を消耗しないためにも、時と場合に応じて両方を使い分けられる時代がキヤノンにも早く訪れてほしいと思った発表会だった。

2006-08-15

靖国取材

今年も靖国の取材に出かけた。朝5時半少し前に着いたが、すでに門の前には100人以上の報道陣がいた。参拝客より圧倒的に多い。テレビ各局は前日の夜から中継をしていたので、予想はしていたがすごい数。同じ時間でも戦後60周年の去年は数えるほどしかいなかったのに。

6時の開門と同時に本来8時から開始の報道受付が始まってしまい、挙げ句の果てに殿内取材は100人限定なのにテレビ局が一社で25枚とか取ってしまってパスがまわらない社が続出し、後々調整することになった。僕は調整している間に撮影場所がなくなっても困るので、殿内はあきらめた。一人でやる場合、最低でも写ってないと話にならないから仕方ない。

しばらくして外国通信社の諸先輩方から「7時40分に到着殿から入る可能性が高い」という情報をもらい、それにあった撮影場所を考える。

時間になればあっというまで、小泉到着→参拝→靴をはく→出発、という感じだった。参拝中に到着時の写真をパソコンにコピーできたので、小泉が出発してからは比較的早く写真を送ることができた。

その後は国会議員の団体参拝や石原慎太郎がやってきたりしたので、随時対応して夕方まで撮影した。

それにしても、今回は場所取りが重要のなので脚立を一段、二段、三段の3つを持って行った。カメラ関係とパソコンで15kgあるのにこれは結構つらい。電車で移動する範囲を超えているが、今日も電車で移動した。まぁ、一人で撮った割には何とかなったかなと思う。

2006-08-14

星野道夫展とWPP 50th Anniversary

カメラマンの友人から銀座で開かれている星野道夫展のチケットをもらったので行ってきた。あとは前から行こうと思っていた世界報道写真大賞の50周年記念展(World Press Photo 50th Anniversary)にも行ってみた。

〜World Press Photo 50th Anniversary〜
まずは恵比寿の写真美術館で行われている記念展。「絶望と希望の半世紀」というタイトルなので「絶望 大人一枚」と言ってチケットを買う。結構重い写真が多い割に、見に来ている人が多い。

知っている写真が多かったが、かつて買ったリトルモアの「FOIL」が既存の報道写真の終わりを表すとともに新しい時代の始まりとして紹介されていたのが印象に残った。このFOILの第一号は奈良美智と川内倫子がアフガニスタンを撮った写真が載っている。

〜星野道夫展〜
次に銀座の松屋で14日まで開かれている星野道夫展。写真以前に「見に来た人を見る」ような混み具合に圧倒された。
彼は写真家としてアラスカに行ったのではなく、アラスカを知りたくて行ったと言うようなことが書いてあり、ごもっともというか、そういう気持ちで挑まないといけないなぁと痛感。

〜2つの写真展をまわって思ったこと〜
インターネットの普及により世界各国の情勢を細かく知ることが出来るようになった。しかし、情報を得にくかった時代の写真の方が世界を動かすような力があったように改めて感じた。

写真の力が弱くなったのか、一つ一つの情報の価値が薄まってしまったのか、受け手が世界情勢を以前より知るようになって、軽く受け止めてしまっているのか。僕の中では世界のことが手軽にわかるようになって、かえって自分の周りにしか関心が持てないようになってきているんじゃないかと感じる。そういう意味では世界の貧困などを伝えるだけではなく、もっと身近な問題も同様の手法で伝えられないものかと思う。

2006-08-09

パクチーの日

8月9日はパクチーの日。我々日本パクチー狂会が制定したもので、今回の会場は中目黒の「東山」。和食のお店でおしゃれな感じだった。
5時半から1時間ほど北越製紙本社で会見があったが、なんとかカンパクを執り行う「8時9分」より前に「東山」に到着。着いてすぐさま仕事の続きを店内の一角で始め、カンパクが終わった後も8時半頃まで写真出稿後のフォローなどに追われた。

昨年はこのイベントに所用で参加できなかったが、参加できてよかった。料理もいつもは「パクチー原理主義」と言っても良いくらいパクチーが前面に出た感じだったが、今回は和食の中からパクチーを発見するような感じで、和とパクの融合を満喫できた。
パクチーというものを通じて、今回も新たな出会いがあり、楽しいひとときを過ごせた。たまにはこうした気分転換が大切だなぁと痛感する宴でもあった。

写真は会見にのぞむ北越製紙の三輪社長。彼はパクチーの日のイベントには参加していない。念のため。
狂会々長が書いた記事はこちら。僕の写真は2枚載せた。

2006-08-07

広島日帰り取材

行くべきかどうか数週間前から迷っていた。だが、昨日の夜中に「やはり行くべきである」という結論が突如降ってきたので、朝から広島へ向かい、6時すぎまで滞在した。

今回の目的は、最近騒がれている原爆ドーム近くの高層マンション建設の実情を知るため。どんな景色になっているのかを知っておきたかったし、マンション建設中の写真を残しておきたいと思ったからだ。

それに次の節目となる65周年や70周年を見据えると、その時だけではなく、毎年行ってこそ分かることもあると思う。

平和記念公園周辺で一通り写真を撮った後は、友人たちと合流。旧日銀広島支店で行われているポスター展や写真展、折り鶴展を見学した。折り鶴については、警備員さんがいろいろと解説してくれた。

その後、川辺を歩いて原爆ドーム周辺へ戻る途中、我々の一団に声をかけてくれたおじさんがいた。このおじさんが話してくれたことを、うまく記事化できればと思う。

2006-08-02

トラックバック機能を追加

トラックバック機能のないBloggerに、クリボウさんの「クリボウのBlogger Tips」を参考に、HaloScanを導入して機能を追加した。

これでとりあえず「ブログらしい」状態にはなったと思うが、カレンダーは導入にあたっていろいろ障害があるし、カテゴリーはないし、「最近のコメント」を表示するのも一筋縄にはいかなかったりと、やはりBloggerで運用するのは楽じゃない。一番良いのは従来使っていたExciteでJava Scriptを解禁してくれればもとに戻せるのだが...

イメージイラスト v.s. 現在の写真

新東京タワーに関連して、墨田区がグランドデザインを策定している。これに対するパブリックコメントを1日から受け付け始めた。
お盆前の時期に出る新タワー関連の記事は、これが最後になるんじゃないかと思う。

せっかくなので、31日にイメージイラストとほぼ同じ位置から写真を撮ってみた。
従来もイラストと比較する写真を載せてきたが、これは吾妻橋から撮ったもので、ちょっと位置が違っていた。
今回は結構イイ線いってると思う。

グランドデザイン自体は概念みたいなものなので、具体的にどんな建物が建つなどの話が出て来ない。
なので、あんまり賛成・反対という切り口のものではないだろう。「ここはこうしたほうが良い」などの建設的な意見が全国から多く集まってほしい。

あとは新タワーに頼らなくても地域が活性化するような動きが、地域経営ゼミなどを通じて墨田区内に根付いて行けば、2011年のタワー完成時には部分完成の状態でも、そこから10年、20年かけて新しいすみだが育っていくだろう。